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David Byrne & St. Vincent『Love This Giant』
 元トーキング•ヘッズのデヴィッド•バーンとUSインディー界で注目を集める新鋭の歌姫であるセイント・ヴィンセントことアニー•クラークによるスペシャルユニットであるDavid Byrne & St. Vincentによる2012年発表のデビューアルバム「Love This Giant」。

 2009年のダーティー・プロジェクターズとビョークによるコラボレーション・ライブの会場で出会い、意気投合して、制作には三年という月日がかけられたということでかなり丁寧な仕上げになっていると思います。
 でも、この異形っぷりは何だっwブラスバンドを大胆に全編で導入しているので上品な仕上げに一見聴こえるのですが、ところどころ「ハズし」があって、普遍的なクラッシックトラックにはなっていません。ブラスというと後期のトーキング•ヘッズを思い浮べるのですが、そんな音でもなくセイント・ヴィンセントでもない音であり、陽性なのに違和感を感じる2010年代のアルバムになっています。しかも、ダーティー・プロジェクターズやフリート•フォクシーズの音源を聴いた時のような10年代のUSインディーズな臭いがムンムンとしてます。
 デヴィッド•バーンの声=トーキング•ヘッズのイメージが濃いと思うのですが、確かに彼の声は本作でも存在感がありますが、それに対抗出来るぐらいの高音で透明感のあるボーカルを披露しているアニー嬢はもっと評価されるべきアーティストだと思いました。とても芸術性の高いことを2人でやろうとしていて、コンセプトも曲もそれなりのレベルで形にしています。本ユニットの結成のきっかけになったダーティー・プロジェクターズとビョークのコラボ並に良いコラボレーションになっていると思います。最初2〜3回ぐらいだと歌詞が抽象的だったり、ブラスの採用から何か上品なアルバムに聴こえて、本作の凄みがなかなか理解されないかもしれません。そこが唯一残念な部分ですが、是非とも何回から通しで聴いて欲しいスルメアルバムです。

ベストトラック:♯1「Who」


オススメ度:★★★★


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Ariel Pink's Haunted Graffiti『Mature Themes』
 LAのアリエル・マーカス・ローゼンバーグ率いるスリーピースのロックバンド、Ariel Pink's Haunted Graffiti(アリエル•ピンクス•ホーンテッド•グラフティ)、2012年発表のアルバム「Mature Themes」。

 前作がとても混沌していて、アリエルの奇才っぷりが発揮されていて、無理やりに色々な時代の音をまとめあげたようなローファイなアルバムでしたが、本作でも相変わらず多ジャンルを飲み込みながらもB級感は健在で素敵です。どんなに綺麗なメロディや予算のある録音環境で演奏してもジャンガリーなアレンジにしてしまう感じでしょうか。前作アルバムである「Before Today」に並ぶぐらい、エレクトロっぽい曲やブギー、チルアウトなどもあり音の闇鍋的なアルバムであり、1人のアーティストがこれだけのアイディアを持って具現化出来てしまう希有な例だと思います。プライマル•スクリームがアルバムごとにカメレオン的に音を変えたのに対して、この人達は曲ごとにジャンルごとギアを変えているように感じます。とても器用でいて、パワフルです。

 本作収録曲ですと♯4「Only In My Dreams」なんかなんでこんな蒼いメロディを作れてしまうんだってぐらいな感じでラーズ辺りを思い起こさせてくれます。♯7「Schnitzel Boogie」なんかもどこかで聴いたことがあるような遊び心全開のブギーをいつの時代の録音か分からないぐらい割れたようなローファイな録音で、アリエルらしいです(笑)また♯9「Pink Slime」のベタベタなローファイポップな感じも真面目にやっている人達よりも、胸キュンサウンドで、このシニカルなスタイルが彼らならではですね。
 ゲストボーカルを呼んだカバー曲である♯13「Baby」だけ、ストレートに勝負しているというか、実は真っ当なことも出来るんだなーというのが分かる好カバーです。前作に並ぶぐらい、アルバム一枚としては混沌として真面目に聴けば聴くほど疲れますがw、でも前作が好きな人は高確率で気に入る一枚になっていると思います。ロックが自由だってことを改めて認識する音源です。

ベストトラック:♯4「Only In My Dreams」


オススメ度:★★★★


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THE NOVEMBERS『GIFT』
 ギターロックの中堅バンドとして認識されてきている、4人組のTHE NOVEMBERS(ノーベンバーズ)、2012年発表の3rdEP「GIFT」。

 いわゆるロッキンオンが好きそうな感じの内省的なギターロックというカテゴリに位置するバンドで、鬱ロックなどのカテゴリに入るバンドである。最初はガレージっぽい感じの音だったのですが、ここ2年ぐらいはシューゲイザーに傾倒していました。そして、本作ですが、たぶん、キャリアの中でも異色な感じの音で光に溢れている。昔からのこのバンドを知っている人ほど、信じられないかもしれないが(笑)、完全に開き直った感じすらある。正直、鬱ロックというとデビュー以来全く代わり映えしないことを良しとするアートスクールという大先輩バンドがいるので、そうなるんだろうなーという予感はしていたが本作で急ハンドルを切った印象を覚えます。
 シューゲイザー的な浮遊感は巧く残しながらも、直球の歌モノポップスになっています。シンセやアコースティックギター、トランペットやサックスなどのブラスの導入などが音的に分かりやすい部分もありますが、それらが導入されても違和感のない曲調や穏やかな歌詞になっています。何があったんだろう?て不思議に思うぐらいの変化があります。ただ、小林の歌は相変わらずヘロヘロで味がある感じなので、その辺りだけは今までのファンは安心な出来でしょうかw今まで彼らが発表したアルバムの中では一番ポップであり、間口の広いアルバムになっていると思います。次作でこの路線を貫くのか、また1人で膝を抱えた感じの音になってしまうのか、ちょっと楽しみです。

「明日のことを話す君が 笑顔で良かった」(♯3「ウトムヌカラ」)
「広い世界で たくさんの物を見たい 僕らは次にいこう」(♯6「GIFT」)

ベストトラック:♯2「Harem」


オススメ度:★★★★


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OGRE YOU ASSHOLE『100年後』
 長野県出身のスリーピースロックバンド、OGRE YOU ASSHOLE(オウガ•ユー•アスホール)、2012年発表の3rdフルアルバム「100年後」。

 前作アルバム「homely」リリース前にベースの平出が脱退したために、ブラスバンドの起用やポエトリーリーディングなど実験的な試みが多数導入され、非バンド路線な感じでしたが、その前のめりな挑戦っぷりと相変わらずのサイケ感に賛否両論な感じでした。でも、そこまで変化してもオウガであることは変わらないのが彼らの凄いところではあります。本作はまたバンド路線に戻っていますが、アルバムタイトル通り「100年後」の誰もいなくなった後の空間と人がいた形跡を音で描こうとしているようで、オウガというバンドの黄昏感や寂寥感の部分が全開で、虚無的な感じを受けます。
 湿り気のある歌謡曲的なメロディと少しフュージョンっぽい感じが、近年だと坂本慎太郎のソロ作のような明らかにシーンの他のバンドとは異なる異物感は、この人達ならではです。前作同様に、他のロックバンドと比較してサビらしいサビがないにも関わらず、ミニマルなフレーズと不思議でいて簡潔な日本語、音数が少ないながらも最後まで聴かせてしまうアレンジは流石です。USインディなギターロック仕様でデビューした頃のバンドとは全く異なりますが、わずか数枚でここまで到達してしまうとは思っていませんでした。非邦楽な音ですが、とても中毒的な一枚になっていると思います。
 サポートで鍵盤を弾いている石橋英子も手数は少ないながらもオウガというバンドを邪魔しないながらも、個性的でとても良い仕事をしています。

「あーここには なにもない 人も家も残した跡さえも
あーどこにも なにもない 価値も地位も残した跡さえも」(♯8「泡になって」)

ベストトラック:♯2「夜の船」


オススメ度:★★★★☆


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Ringo Deathstarr『Mauve』
 テキサスを中心に結成された男女混成のスリピース、RingoDeathstarr(リンゴ&デススター)、2012年発表の待望の2ndフルアルバム「Mauve」。 

 前作である「Colour Trip」がマイブラ愛全開ながらも、ガレージバンドのような爆発力があって、デビューアルバムとしてはかなりの理想的なアルバムだったので、本作ではどうなってしまうのかと心配していました。でも、それは杞憂に終わったようです。東日本大震災の直後に来日ライブをしたり、フジロックでまた来日したり、スマッシング•パンプキンズのツアーに同行したりと、ライブの場数をこなすことにより、よりスリーピースのバンドとしての一体感が増しているよう思います。
 そして、マイブラ&ジザメリリスペクトはそのままに、より音はスケールアップして、アレンジのバリエーションも増しています。デビューアルバムの延長線上にある爆発力のある♯1「Rip」や「Isn't Anything」のマイブラを思わせるような性急なリズムの♯4「Slack」、今までの彼らにあまりなかったドープな感じの♯5「Brightest Star」やこちらもマイブラを思わせるギター音色とリフの♯7「Fifteen」など、全くデビューアルバムからブレていないのが凄いです。
 だいたい2ndになると曲のネタが切れたり、シューゲイザーではない音の追求の方に行ってしまうバンドが多い中で、ここまで真っすぐにシューゲイザー道を追求しているバンドは珍しいです。そして、曲のほうもよりポップになっていて、間口が広がったように思います。シューゲイザーバンドが脈々と生き続ける日本のシーンにおいて、メンバーが親日家であり、ビジュアルが良いのもあり、着々と人気が上がっているバンドです。シューゲイザー好きは既にチェック済みかと思いますが、ギターロック好きな人にもオススメなバンドです。

ベストトラック:♯1「Rip」


オススメ度:★★★★


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踊ってばかりの国『FLOWER』
 神戸で結成された4人組のロックバンド、踊ってばかりの国、2012年発表の3rdミニアルバム「FLOWER」。

 本作を聴いて、その音のスカスカっぷりと演奏のテンションの低さに二年前とは完全に踊ってばかりの国が別バンドになってしまったことに愕然としました。デビューフルアルバムの「SEBULBA」で個人的には、やっとこの手の70sの日本のロックと共鳴する音を鳴らすバンドが出てきたっ!!と興奮したものでしたが、前作でギタリストの脱退によってカラっとした音のバンドになってしまい、サイケ感が後退して、本作では完全に歌モノバンドでしかなくなってしまっています。ただの歌モノバンドだったら、踊ってばかりの国より良い曲を書くバンドはいっぱいいるし、もっと個性的で巧いボーカルもいるという現実があるので、正直、このバンドならではのマジックは既に本作では、なくなっています。トランペットやサックスなどブラスバンドの導入も曲がそれらのパートに負けてしまっているように思いました。フロントマンである下津のギター弾き語りによる♯8「セシウム」も、予想以上に凡庸ですwシーンに出てきた時の期待値が高かったバンドだけに、ガッカリ感も凄いです。

 やはりというか、公式ウェブのほうを見たら、ベースの柴田の脱退により、2012年末で既に踊ってばかりの国としての活動が休止しているということです。前作でフロントマンである下津のカウンターパートとしてギターの滝口が脱退してしまったことにより、バンドの命運が決まってしまったのかなーと思いました。バンドは生き物であり、メンバーにより、どうとでも変わるのが分かる一枚です。

ベストトラック:♯1「話はない」


オススメ度:★★★


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People In The Box『Ave Materia』
 残響レコード、歌モノのスリーピースバンド、People In The Box(ピープルインザボックス)、2012年発表の3rdフルアルバム「Ave Materia」。

 フルアルバムとしては二年ぶりとなります。ポストロックの中の歌モノバンドとして静かに残響レコードからデビューした彼らですが、その後は新譜を発表するごとに変態していき、既にデビュー時とはフロントマンの波多野が歌っている以外は、別モノバンドになっています。
 変拍子や変なところで日本語詞を切るところ、物語を軸にした歌詞なのに、理解させることから逃げるような仕掛けetc……天の邪鬼というか明らかに売れ線とは別の方向に行っているのに、熱烈なファンが増えていくとうネット時代的な人気というか、なかなか愉快な状況が出来つつあります。

 歌詞は相変わらず難解で……というよりも、わざとミスリードさせるような仕掛けになっている気がします。曲解できそうな単語を混ぜつつ、聴き手を翻弄している感じが前のミニアルバムである「Citizen Soul」以降、更に加速している気がします。デビュー時は死の匂いがより具体的だったのに、死ではなく「物語の終わり」としての表現が増えてきています。それもリフレインしたフレーズから、唐突に終わるから、聴き手は一気に物語世界の中に急なブレーキで置いていかれますw
 People In The Boxを批判しているのではなく、何となく未だに未完成な部分を含めて面白いバンドだと思います。また、今作は大胆なアコースティックギターの導入によって、より奇妙なポップさを感じて、歪んでいるエレキギターの時以上に不穏な印象を受けます。正直、聴き手を選ぶアルバムだとは思いますが、前のフルアルバムである「Family Record」より更にその先へいこうと足掻いている感じが好感です。リスナーを選ぶバンドだとは思いますが、前作が好きな人は是非とも聴いて欲しい音源です。

「どんな美しい人も じぶんの嘘に気づいていない
超然としていたって あたまはからっぽさ」(♯5「ダンス、ダンス、ダンス」)

「まともなひとたちはみな 戦争に行ってしまった」(♯7「みんな春を売った」)

ベストトラック:♯5「ダンス、ダンス、ダンス」


オススメ度:★★★★


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トクマルシューゴ『In Focus?』
 東京を中心に活動するトクマルシューゴ、2012年発表の5thアルバム「PIn Focus?」。CMのタイアップや映画音楽などで引っぱりだこの独特のスタンスのアーティストになります。

 前作「Port Entropy」で一気に海外のファンまで開拓したトクマルシューゴが二年ぶりに発表する待望のニューアルバムになります。相変わらず、ほぼ全パートをトクマルシューゴ本人が演奏して、奇妙で賑やかな音世界を構築しています。今回もとんでもない数の楽器(楽器以外の音が鳴るものも)が使われているようです。 

 前作で一気に外の世界に開かれた印象を持ったのですが、今回はそれ以上に外に向けて音を鳴らしていますが、一曲ごとに濃密です。アルバム冒頭の♯1「Circle」のような1分前後のインタールード的な曲が挟まっていますが、それを含めてアルバム一枚で世界を構築しているようで、相変わらずトクマルカラー全開です。でも完全に歌モノに徹した♯10「Tightrope」や♯12「Shirase」があったり、前作アルバムのカラーの延長線上にある♯5「Call」や♯11「Helictite (LeSeMoDe)」みたいな曲もあり、一曲ごとにそれぞれが際立っているのに、なぜかアルバムを通しても混沌としたイメージをリスナーに抱かせないのは流石です。今までの中で一番躍動的でポップなアルバムになっています。
 音の面では、今までのアルバムと同じように一曲の中でたくさんの楽器が同時に鳴らされていて、それを見つけるために思わずリピートボタンを押してしまいます。ここまで音密度を上げているのにポップに聴こえるのは自身でレコーディングやミックスまでやっているから出来ることなのでしょうか。まるで精密に作られたジオラマの街を見下ろしているようなイメージを受けるアルバムです。制作者の設計図通りに出来上がった美しさを感じます。あえて欠点を上げるなら、もう少し、荒い演奏やハズしがあっても更に魅力的に聴こえるのではないか?ということでしょうか。日本語で歌っているのに、USインディーズっぽく聴こえるのも面白いです。

 本作の初回限定盤は99種類の楽器からなるインストが入っていて、楽器の特性によって導かれるフレーズが変わるのが分かるという少しトクマルの頭の中に近づけるような好特典だと思います。また、使われた楽器のイラストもカードで入っていて可愛いので、買うのでしたら初回盤のほうがオススメです。

ベストトラック:♯4「Decorate」


オススメ度:★★★★☆


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ナノウ『UNSUNG』
 ギターロックバンド、Lyu:Lyu(リュ:リュ)のボーカルであるコヤマヒデカズによるソロユニット、ナノウによる2012年発表の弾き語りアルバム「UNSUNG」。前作で元Syrup16gのキタダマキと中畑大樹がレコーディングに参加して、趣味丸出しでネット上で話題になりました。

 ニコニコ動画では、ほえほえPという名前でボカロ曲を発表しているので一部の人は知っているかもしれませんが、そもそもニコニコ動画で再生回数が凄いことになっていても、YouTubeだと大した再生回数でなかったりするので、相変わらず動画投稿サイトによってかなり文化が隔絶されている感じがしますw
 ニコニコ動画やボカロシーンの側なので、それだけで先入観をもって聴かない人もいることが容易に予想されるので、とりあえず聴いてみました(笑)

 全14曲全てアコースティックギターによる弾き語り、オリジナル曲は4曲、ニコニコアーティストのカバーが5曲、邦楽はメジャーアーティストはcoccoの♯2「遺書。」や椎名林檎の♯8「月に負け犬」、洋楽は3曲RADIOHEADの♯5「creep」、NIRVANA♯10「Rape me」、FEEDER♯12「Just the way I’m feeleing」と自分が好きであろう、影響を受けたであろう曲を弾き語っています。しかも、ネット系のものと有名曲がサンドウィッチになって収録されているので、かなり混沌としています。この構成の意図は、たぶん有名曲と同じクオリティだということや、CDで聴いた時に自分たちの曲が飛ばされないようにとの配慮と思われます。歌もギターも可もなく不可もなくという感じで、とても評価しにくいアーティストです……あえて、喩えるなら、山手線にあるターミナル駅の前で歌う路上ミュージシャン(アマチュア)の中では一番巧いギターのお兄さんといった風情でしょうか。声に特徴があるわけでもなく、ずば抜けて、歌もギターも個性がある訳ではないので、ボカロの蓑を剥がしてしまうとあまり記憶に残らない気がします。本体のLyu:Lyuのほうもロッキオンが好きそうな内省的なギターロックといった感じなので、リスナーを選びます。あえて言うなら、♯13「ねぇ。」を始めとしたオリジナル曲が多少は耳に残ることでしょうか。もっと個性的な声や歌唱のボーカルが歌ったら、広がりそうな気がしました。

ベストトラック:♯13「ねぇ。」



オススメ度:★★★☆


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Locksley『Don't Make Me Wait』
 ウィスコンシン州出身の高校の同級生の4人組により結成されたロックバンドLocksley(ロックスリー)による2007年発表のデビューフルアルバム「Don't Make Me Wait」。

 ビートルズやキンクスなどの60年代のUKロックの影響をそのままに等身大の陽性なロックを鳴らしています。グッドメロディとハーモニーが売りなので、正直今の主流のロックからはかなり地味に映りますwしかし、良い曲とバンドの演奏のテンションがかなりノっているので、聴いていてスカっとする音源です。また、アレンジ的にも60年代的というか、4人のバンドメンバーだけで鳴らそうとしているのが見えるようで、時代に逆行しているようで爽快です。60年代的なバンドといえば、マニアックな支持を集めているUKのリトル•バーリーほど黒い感じのロックではなく、ちょっとアメリカっぽい陽気さももっていて、ありそうでなかった感じが面白いですね。本作収録曲だと♯1「Don't Make Me Wait」、♯5「She Does」、♯8「The Past And The Present」、♯9「Into The Sun」辺りがオススメなので聴いてみてください。

 ボーカルの声がジョン・レノンと少し声質が似ているのとグッドメロディ&ハーモニーからか、レーベルがつけたであろう「現代のビートルズ」ってキャッチコピーは煽り過ぎだと思いますが(笑)、ビートルズ関係なく、良いバンドです。ただ、ライブ映像を観たところ、演奏レベル的にはまだまだなので、その辺りの成長も期待したいです。

ベストトラック:♯1「Don't Make Me Wait」



オススメ度:★★★★


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N'夙川BOYS『24HOUR DREAMERS ONLY!』
 関西の00年代を代表するガレージバンド、KING BROTHERSのメンバーを中心に結成された男女ツインボーカルが売りのスリーピー­スバンドN'夙川BOYS(ンシュクガワボーイズ)による2012年発表のメジャーデビューフルアルバム「24HOUR DREAMERS ONLY!」。

 レコーディング・プロデュースは佐久間正英、増子真二という鉄壁の布陣で制作されました。やっている音楽を考えると相変わらず豪華過ぎるw前作「PLANET MAGIC」が映画「モテキ」の挿入歌として使われて一気に注目が集まった彼らですが、相変わらず曲によってパートチェンジを繰り返すわ、あまり巧くなった形跡はないわ、音はスッカスカだわ……と書きたいことは山ほどあるけど、なんか指摘したら、負けな気がしますよねぇ(笑)

 彼らの演奏云々は置いておいて、バンドとして音を鳴らしたら格好良いし、相変わらず大して中身のない歌詞でも、リンダとマーヤが歌うとサマになってしまうのは流石です。曲もド級のポップさで、ここまで過剰なのは、このバンドならではないでしょうか。本作を聴くとライブで2人の掛け合いが盛り上げるのが容易に想像出来ます。バンドで揃って音を鳴らすってことがどんなに楽しいものであるのか、ロックがどれだけ自由なのか?ということを改めて、音にして鳴らしています。アルバムの帯には「J-POPの最底辺!?」と書いていますが、あくまでオチャラケた路線を本気でやっているのも好感です。何も考えたくない時に聴きたくなる類いの音ですwでも、こんなバンドがシーンには必要だと思います。

ベストトラック:♯8「homework」



オススメ度:★★★★


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The XX『Coexist』
 ロンドンを中心に結成された男女混声スリーピースとなったThe XX(ザ•エックス•エックス)、2012年発表の2ndアルバム「Coexist」。

 メンバーの脱退と、前作から三年という長いスパンにどうなるんだろう?という不安もありつつ、聴いてみましたが、素晴らしいです。前作で一気にブレイクして、ツアーなどもこなし、結局一年の休暇を取った後に制作されましたが、音の路線としてはブレていません。前作の延長線上にあります。彼らが休んでいた間にダブステップもジェームス・ブレイクのブレイクなどにより注目が集まり、彼らの先見性が証明されたように見えました。よりビートや声が強調されているのですが、フロア寄りなのにメロウなままという、なかなかテクニカルなことをやっています。

 今作からギターが一人になったことで、音数も更に少なくなっているのですが、より研ぎ澄まされて二十代前半の若者とは思えない凄みすら感じさせます。引き算の美学によって、鳴っている音が少なくてもがっつりと耳に残ります。
 アルバム通して相変わらずアンニュイで気怠い感じの夜の音なので、前作を気に入った人は高確率で気に入ると思います。リピートすればするほど、色々と発見があるひさびさのスルメアルバムです。アルバム中盤の♯5「Reunion」〜♯7「Missing」の流れが引き込まれます。欲を言えばアルバム前半ではなくて、この三曲のどれかをリードトラックに持ってきて欲しかったなーと思いました(笑)

ベストトラック:♯1「Angels」


オススメ度:★★★★☆


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米津玄師『diorama』
 ボーカロイドの曲をニコニコ動画で発表し、そのクオリティの高さから話題になったハチこと米津玄師(ヨネヅケンシ)による2012年発表のソロデビューフルアルバム「diorama」。リリースは、ネット発のアーティストを発掘するニコ動で活動するクリエイター8組によって設立されたBALLOOMになります。

 なかなか本ブログで紹介しようと思っていて、なかなか手が付かなかったのですが、いわゆるボカロ系からデビューした米津玄師は、シーンから産まれた破格の才能です。初音ミクを始めとしたボーカロイドは十代から二十代半ばぐらいまでの学生を中心に支持を集め、外資系チャートやオリコンなどでもいきなり上位にランキングインしてきてその層にマーケットも注目しています。また、アニソンやゲーム音楽などと親和性の高いジャンルなので、その性質上、他のシーンからは売れていても黙殺されがちです。今までのボカロ音源もインディーズではあるのですが、虎の穴などの同人誌ショップや同人即売会のコミックマーケットなどで流通していたので、ディスクユニオンやタワレコなどで扱われているインディーズの音源とは異なった「同人音楽」という区分けになっていました。

 やっと本作の話題に入れますが(笑)、本作は弱冠21歳の米津玄師が全てのパートを制作し、ほぼPCで全ての作業を含めて完結させ、イラストも含めて制作しているという完全にDIYな宅録音源です。この辺りだと90年代でいうと1人で全てのパートを演奏し、録音して音源を作ってしまった早熟の天才、中村一義のデビューアルバムなどを想像させます。しかしそれより10年代的なのは、特殊なハイスペックなPCではなく、誰でも持っているようなスペックのPCでも、これだけの音楽を作れてしまうということです。極端な話、DTMソフトで打ち込みさえ出来れば楽器は要りません。そして、レーベルを通さなくても、ネットに曲をアップして販促を頑張れば、知名度を上げる事が出来る。既にメジャーレーベルの存在意義自体が形骸化が進行しているのを更に加速させる気がします。
 曲についてですが、初期のBUMP OF CHICKENの影響下にある、物語を軸としたギターロックです。アルバム中盤の♯7「vivi」なんかバンプの曲と言っても分からないぐらい曲の雰囲気や朴訥としたボーカルが似ています。またボカロ曲を発表していた時代の空気感を残している遊び心のある♯2「ゴーゴー幽霊船」や中ニ病真っ盛りな♯9「恋と病熱」などが耳に残ります。本人の年齢的に歌詞は蒼さを感じざるをえないですが、曲やアレンジなどは本作デビューまでにネット上で鍛えられただけあり、新人とは思えないぐらいこなれています。それにしても、10年代のバンプになるんじゃないかってぐらい、青春真っ盛りな感じで聴いていて背中が痒くなります(笑)でも、きっとこの音に十代の時にリアルタイムで出会ったら、「神」とか「名曲」を連呼していただろうなーとも思いますw
 好き嫌いは別にしても、デビュー前からの周辺環境なども考えても、今の時代ならではで2012年という年のエポックメイキングな音源です。

「好きなことが 少なくなり
嫌いなことが たくさん増えた
窓に滲む雲を見ていた
皆の背中を見ていた」(♯9「恋と病熱」)

ベストトラック:♯7「vivi」


オススメ度:★★★★☆



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