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yanokami 『遠くは近い』
 シンガーソングライターである矢野顕子とレイ・ハラカミによるエレクトロニカユニットである、yanokami(ヤノカミ)による2011年発表の2ndフルアルバム「遠くは近い」。

 2011年に若くして急逝してしまったレイ•ハラカミの意思を引き継ぎ完成された本作ですが、そんな事実で湿っぽくなりそうな気がしていたのですが、聴き始めたら完全に耳を持っていかれました。ここまでオリジナルなのに、スっと耳に入ってくるポップさをもっているのは希有だと思います。オリジナル曲は3曲とその他は荒井由実やオフコース、ローリング•ストーンズ、坂本龍一&デヴィッド•シルビアンのカバーですが、全て自分の持ち曲のようにカラーを変えています。特にアルバム冒頭の♯1「Don't Speculate」と荒井由実のカバーである♯2「曇り空」と坂本龍一&デヴィッド•シルビアンのカバーの♯6「Bamboo Music」が抜群にyanokamiの音としてハマっていて、良いです。浮遊感と声の響き方、凄いマニアックなことをやっているようでポップ、とても若手じゃ鳴らせない音です(笑)

 どの曲も前作以上にレイ•ハラカミのシンセの音と矢野顕子の温かみのあるボーカルとピアノが曲の中で有機的に絡んでいて、より「バンド」的です。レイ•ハラカミが少し前面に出ているような印象を受けます。本作「遠くは近い」の良さを感じながらも、もうこの2人の音を聴けないということが残念でなりません。
 レイ•ハラカミというとアンビエントでミニマルなエレクトニカを鳴らしているイメージがありますが、かなり日本のシーンの中でも異色の存在でした。ローランドのSC-88Proという昔の機種の音色にこだわりを持ち、まる生き物が呼吸するかのようなフレーズを紡いでゆく。しかもエレクトニカの潮流を横目にフロアでかかっても踊れないwという世界的に見ても、かなり面白いトラックメーカーでした。本作を聴いてみて気になったら、是非とも彼の過去の作品も遡って聴いてみてください。

ベストトラック:♯1「Don't Speculate」

オススメ度:★★★★☆


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テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽


坂本慎太郎『幻とのつきあい方』
 解散してしまった日本を代表するサイケロックバンドであるゆらゆら帝国のフロントマンである坂本慎太郎の2011年発表のソロデビューアルバム「幻とのつきあい方」。

 リードトラックである♯2「君はそう決めた」のPV(本人がアニメまでIPadで制作しているらしいです。不思議な魅力があります)と音のリンク具合にヤラれたので、聴いてみましたが、今の時代の文脈をぶった切るような規格外なアルバムです。70sの不遇のうちに誰にも知られず解散してしまったロックバンドがワンコインのワゴンセールに並んでいるような時代を越えて発掘した感じ、新作なのにあえてビンテージ仕上げをしていると言えばいいでしょうか。
 バンドから解放されたのか、もの凄くユルい感じの音像ですが、色んな意味で不穏です。ゆら帝の時に聴かせてくれた感情的なまでの掻きむしるようなギターは封印され、フルートやサックス、マラカス、ハーモニカなどアコースティックな楽器で編成されていて、音の表面だけに注目すると音数が少なく温かみがあって浮遊感のある音になっているのですが、この空っぽな感じは何でしょうか。坂本慎太郎の独特の声質で淡々と歌われてゆく、どこかの物語の一部。タイトル通り、幻とか幽霊とかそんな不確かさを感じさせます。

 ♯5「ずぼんとぼう」の言葉遊びやそこはかとないエロスは坂本慎太郎にしか作れないと思います。ファンク寄りのシティポップスというか、音だけで分類するのは本作の場合、あまり意味が無いかもしれませんね。ゆら帝的な音を求めている人には肩すかしかもしれませんが、本作が名盤なのは認めざるおえないと思います。音や歌詞含めて、とても歪なアルバムなのですが、4~5回とリピートしているうちにいつの間にか生活音になっているような不思議なアルバムです。

「恋をしたり けんかしたり したい
今日目覚めて 君を戸をあけて 突然外に 出た」(♯2「君はそう決めた」)

ベストトラック:♯2「君はそう決めた」



オススメ度:★★★★★


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tacica『newsong e.p.』
 札幌で結成されたスリーピースのロックバンド、tacica(タシカ)の2012年発表の6thシングル「newsong e.p.」。

 4曲入りのシングルになります。リードトラックは♯2「newsong」ですが、こちらのほうアニメの大型タイアップが付いていたりとかなり勝負に出ている感じがします。デビュー時にキラーチューンとしてプッシュされまくっていた「HERO」を思わせるようなアルペジオから入る疾走感のあるトラックで歌詞も今までに無いぐらいに前向きです(笑)
 タイアップを意識したというよりも震災以降の初の作品となるわけで、その気分が反映されているような印象を受けます。「夜が恐いなら泣いたらいい 朝を迎えて笑えたらいい」(♯2「newsong」)なんて真っすぐ過ぎる詞を猪狩が歌えるようになったこと自体が成長だと思いました。演奏レベル的にはアレでもw、朴訥とした温かみのある声質とメロディの良さでそれなりに鬱ロックシーン以外でも一般層を引っ張れるバンドだと思っていましたが、やっと正面勝負にきたなーという印象です。♯4「発明」も開き直りに聴こえるぐらい宣言していて、「僕のままで肺呼吸をしていたい」(♯4「発明」)、デビュー時からtacicaを知っている人ほど、シフトチェンジを感じるシングルになっています。是非とも本作の普遍的なメッセージ性はそのままに、良い曲を書いて欲しいです。

ベストトラック:♯2「newsong」


オススメ度:★★★★


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Sun Glitters『Everything Could Be Fine』
 ルクセンブルクを中心に活動するVictor Ferreiraによるソロ・プロジェクトであるSun Glitters(サン•グリッターズ)によるデビューアルバム「Everything Could Be Fine」。

 2011年前半から盛り上がりつつあるムーブメントであるチル•ウェイブからウィッチ•ハウスに至る流れにいるアーティストになります。何層にもボーカルに重ねられたリヴァーヴとトロピカルなシンセと太い不穏な感じのベースラインがアンバランスで気持ち悪いですw「フライング•ロータス×ウィッチハウス」と形容されているみたいですが、納得の比喩だと思います。各パートの要素自体はそんなに目新しいものはないのですが、組み合わせの気持ち悪さというか、もの凄く食べ合わせが悪い!!生ハムメロンとか発明はありますが、そんな感じの真逆というか(笑)

 うねるようなベースとリヴァーブかかりまくりのボーカル、時々リズムと同じように定期的に入ってくるノイズ……気持ち悪いんだけど、なぜか気になってしまうSun Glittersです。ウィッチ•ハウスに括られる音ですが、実はもっと雑多なジャンルの音を鳴らせそうな印象を受けました。

ベストトラック:♯2「Too Much To Lose」


オススメ度:★★★☆
CD盤がなかったので配信版へ


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M83『Hurry Up, We're Dreaming』
 フランスのアンソニー・ゴンザレスによるソロプロジェクトであるM83による2011年発表の6thアルバム「Hurry Up, We're Dreaming」。
 
 三年ぶりの新作になります。M83はエレクトロニカ寄りのシューゲイザーを生み出すユニットというイメージだったのですが、本作を聴いてそれを改めなければなりません。シューゲイザーの匂いは感じるのですが、今の時代の流れに乗ったかのようにチルウェイブ、ウォールオブサウンドなシューゲイザー、エレクトロポップスetc……いきなりの大風呂敷でちょっととまどってしまいましたが、どのジャンルでも良質な歌モノとして鳴らしていて、完成度も高いです。フィードバックやリバーヴの使い方は、前から定評があったのですが、それらもより研ぎ澄まされていて、シンフォニックになっています。ソロとは思えないぐらい、有機的に各パートが鳴っていて、完成度が高いです。今までのアルバムに比べてトロピカルになっているというか、特に2枚目以降が弾けている感じが何とも微笑ましい。開き直ったかのようなキラキラっぷりが、M83の調子の良さは物語っています。

 正直本作の2枚組は尺としては、長過ぎるかなーと思っていたのですが、初聴でもどの曲もポップで退屈しませんでした。今までM83をシューゲイザーバンドとして敬遠してきた人も、とりあえず♯2「Midnight City」だけは聴いてください。まさにド直球なキラーチューンです。

ベストトラック:♯2「Midnight City」


オススメ度:★★★★☆


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The Broken Vinyl Club『The Broken Vinyl Club』
 ウェールズを中心に活動する4人組のロックバンドであるThe Broken Vinyl Club(ザ・ブロークン・ヴァイナル・クラブ)による2011 年発表のデビューアルバム「The Broken Vinyl Club」。

 アラン•マッギーやw、リアム•ギャラガーが絶賛ということで懲りずにその帯に釣られて聴いてみました。結論から言ってしまうと、またアランに騙されましたっ!!毎回、自分好みの新人バンドが出てくる度に絶賛すんなよっと(笑)

 このThe Broken Vinyl Clubの音自体はビートル直系の60sのリバプールサウンド。先行しているイギリスの先輩バンドだとラーズとか、コーラル辺りが好きな人は聴けるのではないかと思います。サウンドメイクや曲が悪いとは思わないのですが、アルバム一枚通して聴いてもキラーチューンと呼べる曲がないのと、このバンドならではの旗印となるプレイヤーの不在が気になります。60sサウンドだとコアなファンを獲得しているリトル•バーリーというバンドがいますが、バーリー•ガドガンのように記名性のあるギタリストがいるわけでもなく、ボーカルの声が印象的な訳でもなく、なんか優等生的にまとめあげた感じが鼻につきます。ハーモニーの使い方も最近のブルックリン辺りのフリーフォークバンドが巧いのもあって、ちょっとレベル的に厳しいです。ちょっととぼけたというか、脱力した感じが面白いとも言えなくもないのですが、このバンドじゃなくてはならない理由にはならないかと思います。デビューが早過ぎたような印象も受けるので、2ndが出せるのであれば、化けて欲しいなー個人的には期待します。

ベストトラック:♯7「I Want You Girl」


オススメ度:★★★☆



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The Beatniks『LAST TRAIN TO EXITOWN』
 YMOの高橋幸宏とムーンライダーズ鈴木慶一によるユニット、The Beatniks(ザ•ビートニクス)による2011年発表の4thアルバム「LAST TRAIN TO EXITOWN」。

 前作からほぼ10年ぶりのアルバムとなります。まさか、まだ活動するとは思っていなかった人は多いと思いますが、2011年で結成30年らしいです。活動している期間は恐ろしく短いですが、当時からニューウェーブを地でいっていた人達なので、今作にも期待していました。
 アルバム冒頭の♯1「A Song for 4 Beats」から、老人宣言とも取れる曲ですが、相変わらず、お洒落にまとめているのは流石!!しかし、その後の曲は高橋幸宏の近年のアンビエントなカラーが前面に来ていて、なんか予想以上に古くさくなってしまうのが、残念です。曲自体は安定したクオリティなのですが、高橋幸宏と鈴木慶一の2人が組んでいるのだから、もっと前衛的な音を鳴らして欲しいと思うのは贅沢なのか!?枯れていることを開き直っている節もありますが、もう少し緊迫感のあるアルバムが聴きたかったです。
 ただ、脇を固めているのは、細野晴臣や高田蓮、堀江博久、権藤知彦など一流のプレイヤーがサポートしているのでその辺りが聞き所かと思います。正直、まだ一枚ぐらい、ビートニクスには、攻撃的なアルバムを聴かせて欲しいなーと思います。

「若き日は決めるのに時間かかって 消えてゆく時はとても早い
老人と言われたら急ぎ足で 手にする時間はとても長い」(♯1「A Song for 4 Beats」)

ベストトラック:♯1「A Song for 4 Beats」


オススメ度:★★★☆


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ショピン『春のソノタ』
 タカハシペチカを中心に結成された男女4人組のバンドであるショピンによる2011年発表のミニアルバム「春のソノタ」。

 本作から、元Good Dog Happy Menのドラマーである内田武瑠の加入により、4人編成になりました。震災直後に出たアルバムだったので、あまり注目されていませんでしたが、相変わらず独特なポップスでかなり中毒性のあるミニアルバムです。ボーカルの野々歩は、震災直後に各社がテレビCMを自粛していた時に、流れたACジャパンの「あいさつの魔法」で歌っていたので、声に聞き覚えがある人も多いのではないでしょうか。真っすぐで管楽器のような歌声は頭に残ります。
 音的には相変わらず楽器というよりも、その辺の玩具に属する楽器を鳴らしているようで、安っぽい感じが逆にキッチュです。また歌詞も引き続き、古風な言い回しに統一してある、この辺りの作りはタカハシペチカが巧いですね。内田の加入により、曲にメリハリが出来て聴きやすくなっているように思います。

 全7曲入りで、どの曲も春をイメージさせるのでちょうどうたた寝が出来るぐらいの時期に聴きたい曲が多いです(笑)ジャンル的には童謡が一番近いですが、シーンの中でもかなり異才を放つ存在なので、一度は試聴してみてください。本作の仕様はエンハンスドCDになっていて、PCに入れると♯3「ズンバ」のMVも観られるので、少しお得です。

ベストトラック:♯3「ズンバ」


オススメ度:★★★★


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Dirty Projectors & Björk『Mount Wittenberg Orca』
 ブルックリンを代表するバンドであるDirty Projectors(ダーティ•プロジェクターズ)とアイスランドを代表する歌姫であるBjörk(ビョーク)によるコラボレーション、2011年発表のミニアルバム「Mount Wittenberg Orca」。

 前作アルバム「Bitte Orca」で一気に注目を集めたあるDirty Projectorsが、これまた何段かぶっ飛ばしてビョークと組んでしまった話題のプロジェクトですが、予想通りというか、かなり相性が良いです。声自体が両者ともに楽器のように使い、アナログな温もりを感じます。そして、これも予想の内なのですが、多分、そんなに狙った訳ではないでしょうが、結果的に恐ろしくサイケな音源になっています(笑)
 ビョーク以外のDirty Projectorsのメンバーもかなり歌っていたのには、驚かされました。なんというか、バンド自体が知名度的にビョークのバックバンドとして脇役になることも出来ただろうに、ちゃんと有機的に絡んでいます。それにして、ビョークの声の個性の強さと歌の力を改めて感じずにはいられません。歌っていて、無視するのが無理なぐらいの熱量と表現力ですね。
 本作は全7曲収録ですが、一曲ごとというよりも、映画のように七曲続けて繋がっているような印象を受けました。Dirty Projectorsは本作で更に知名度が上がりそうな気がするので、今後はこれだけのコラボはなかなかないのではないでしょうか。そんな意味でもレアな音源だと思いました。ビョークの声と歌い方が好きかでかなり評価が分かれる音源だとは思いますが、本作は気になったら是非聴いて欲しい完成度の音源です。

ベストトラック:♯2「On And Ever Onward」


オススメ度:★★★★☆


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LAGITAGIDA『CartaMarina』
 元マヒルノの大竹康範と河野岳人を中心に結成されたスリーピースのインストロックバンド、LAGITAGIDA(ラギタギタ)、2012年発表の2ndミニアルバム「CartaMarina」。

 去年のデビュー盤が一部で話題を巻き起こしたLAGITAGIDAですが、そこから二ヶ月で早くも新譜の到着です。相変わらず、馬鹿テクというか、頭おかしいです(褒め言葉)。特に本作冒頭の大竹がギター弾きまくりの♯1「Drastica」とうねるようなベースが印象的な♯2「Nautilus」の二曲が際立っています。ギターを中心に相変わらず三者三様で自分の得意なプレイをぶつけて、曲を構成しているようなので、弾いている側が楽しそうな姿が容易に想像出来ます。また、本作ではキーボードでschool food punishmentの蓮尾がゲスト参加していますが、やはり緩急のあるプレイを披露していて、メンバーを巧く支えています。
 ただ、収録している曲がBPM自体が早い曲が多いので本作は5曲入りとはいえ、あっという間に終わってしまう印象が強いです。前作の「Philopon」や「Bit Crash」のような曲もあれば更に間口が広がっただろうと思うと、惜しいです。前作「CaterpiRhythm」と同時期書かれた曲を収録したようなのですが、本作は明らかに前のめりな感じの曲が多いの人によっては聴き疲れるかもしれない(笑)
 雅とか凛として時雨のTKのようなヒステリックな攻めのギタヒーローが好きな人は、是非とも大竹のギタープレイも気に入ると思います。

 LAGITAGIDAは、相変わらず、日本のインストのシーンの中でも面白いバンドだと思うので、是非とも海外へ向けて活動をして欲しいと思います。

ベストトラック:♯1「Drastica」


オススメ度:★★★★


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LAMA『New!』
 元スーパーカーのフルカワミキ、中村弘ニ、元ナンバーガールの田淵ひさ子、電気グルーヴのサポートの牛尾憲輔によって結成されたバンドLAMA(ラマ)による2011年発表のデビューフルアルバム「New!」。

 90sの邦楽のオルタナロックシーンでは、スーパーカーとナンバーガールと言えば、二大巨頭でした。それがついに邂逅か?と騒がれたスペシャルなバンドになります。なんかもう聴く前から、その2バンドを知っている人は音が予想できるのですが、期待通りの音と言って良いでしょう。メンバーの半分が元スーパーカーな訳でエレクトロニカ寄りのダンスサウンドでキッチュなアレンジで展開されています。それを後の2人が支えるという非常に分かりやすい構図です。一言で切ってしまうと90sの時にスーパーカーに衝撃を受けた人はとても懐かしい感じがする音です。個人的には田淵ひさ子の爆音でまき散らすフィードバックノイズがもっとナカコーのギターと真っ向からぶつかるようなものを期待していたので、ちょっと肩すかしでした。
 本作の収録曲は、既発のシングル曲の♯4「Spell」や♯6「Cupid 」などがダンサブルで良いです。ただ打ち込みが主体になってしまっているので、ライブハウスというよりも、クラブでかかっているほうがシックリくるサウンドになっています。その辺りをどう解釈するかによって、本作の評価は変わってくるかと思います。もし、次作があるのなら、元スーパーカー以外の2人もアクが強いプレーヤーなので、もっと前面に出てきて欲しいと思いました。

ベストトラック:♯11「Fantasy」


オススメ度:★★★★


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Emil & Friends『LO & BEHOLD』
 ブルックリン在住のエミール・ヒューイットによるソロ・プロジェクトであるEmil & Friends(エミール&フレンズ)による2011年発表のデビューフルアルバム「LO & BEHOLD」。

 デビューミニアルバムでご機嫌なベッドルームミュージックを聴かせてくれたのですが、そこから一年、ついにデビューアルバムのリリースとなりました。相変わらずのチルウェイブ寄りのご機嫌なサウンドと80sのシンセポップみたいな軽やかな歌声、またエレクトロ風味の味付けの曲、そしてミニアルバムより少しバンドサウンドを指向することにより、より温かみのあるサウンドを獲得しています。

 本作の音をザックリとジャンル分けしてしまうとファンク、チルウェイブ、フレンチハウス、フォークトロニカ、サイケ辺りが該当するでしょうか。曲によって縦横無尽にクラッチを切り替えているようなイメージがあり、ミニアルバムでは彼の一面しか見せていなかったことが分かります。というか、こんなに抽き出しのあるアーティストとは思っていなかったので、個人的には良い意味で期待を裏切られました。シンセとギターのアルペジオを中心に組み立てられる浮遊感のあるトラックと甘いメロディ、軽やかやなボーカル、それらの要素が高次元で融合しています。そして、曲のアレンジもマニアックにならずに、大衆性を獲得しているのがレアだと思います。2011年末のリリースだったのであまり注目されていませんでしたが、本作「LO & BEHOLD」は名盤です。とりあえず、試聴だけでもして欲しい一枚です。

ベストトラック:♯14「Let Your Heart」


オススメ度:★★★★☆


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school food punishment『Prog-Roid』
 東京を中心に活動する男女4人組のschool food punishment(スクールフードパニッシュメント)、2011年発表のメジャーデビューからの2ndアルバム「Prog-Roid」。

 メジャーデビューした前作で一気に注目を集めたschool food punishmentですが、その重圧など何のその、2ndである本作でも疾走感やエレクトロニカっぽいアレンジを巧くJポップな仕様に落とし込んでいます。フロントマンの内村友美が描く恋愛を中心にした歌詞は前作以上に分かりやすくなった分、更に普遍性を持った気がします。
 正直音的には全く違いますが、アジカンがブレイクした時の疾走感やポップさを持ち合わせている数少ないバンドだと思ってます。♯3「in bloom」とか♯11「Y/N」なんて、シングルでも問題ないクオリティです。
 しかも、メンバー自体、かなりテクニカルなのに、それをポップな方向に割り振ってて、内村を支える方向に統一されていてメンバー感のバランスが良いです。キーボードの蓮尾の静動が抑制されたプレイが個人的にはかなりツボなバンドです。

 前作がかなり凄いアルバムだったので、本作はJポップ寄りになったとか、江口亮のオーバープロデュースとか言われそうな気がしますが、曲に対するアプローチが変わっただけで、曲のクオリティ自体は落ちていないと思います。ブレイクするためにギアチェンジしたというのが正しいかと。ここまで迷い無くポップな曲を日本語で書けるバンドも邦楽シーンでは減ってきているので、もっと売れて欲しいなーと思いました。

ベストトラック:♯3「in bloom」


オススメ度:★★★★


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Salon Music『Sleepless Sheep』
 吉田仁と竹中仁見の2人によるエレクトロニカユニット、Salon Music(サロン•ミュージック)による9年ぶりとなる2011年発表の14thアルバム「Sleepless Sheep」。

 元祖渋谷系とも言えるユニットですが、まだ活動していたんですね。コンピレーションなどで名前を見かけることはありましたが、新しい音源まで出てくるとはちょっと驚きました。吉田仁はフリッパーズギターや今だとピロウズのプロデュースなどで活躍しています。ということで業界内でもかなり大御所なのですが、本作では全く衰えを知らないというか、音的に今の時代鳴っている音を正確に読み取っているには驚かされます。フォークトロニカを軸にフリーフォーク界隈の音まで取り込んでいて、ミーハーな若手などと違い血肉化しているのが、流石です。温かみがあるのに、ヒンヤリしているサウンドプロダクト、やはりどことなくメロディはUKのラフトレード辺りのシューゲイザーバンドな香りを感じますが、国籍とか関係なく越境して、お洒落にまとめています。
 また、サポートとして、本作の半分以上の曲をアナログフィッシュのドラムの斉藤が叩いているのですが、これがめちゃくちゃ良いです。予想外な組み合わせだと思っていたのですが、斉藤のドラムが入るだけでこれだけ躍動感が生まれ、メリハリがつくことでかなり聴きやすくなっています。とりあえず、9年ぶりの新作ということで物珍しさで聴いてみたのですが、予想外の掘り出し物でした。この「Sleepless Sheep」は懐かしさもありつつ、2010年代の音なので、Salon Musicが再評価されるきっかけになれば良いと思います。

ベストトラック:♯2「IT'S A LITTLE THING」


オススメ度:★★★★☆


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THE JETZEJOHNSON『SOLID BREAKS UPPER』
下北沢を中心に活動するスリーピースのエレクトロロックバンド、THE JETZEJOHNSON(ザ・ジェッジジョンソン)、2010年発表の5thフルアルバム「SOLID BREAKS UPPER」。前作から一年三ヶ月ぶりの音源となります。

 アルバムを一度でも通しで聴くと分かるのですが、本作でガラリとジェッジは変わりました!!なんというのか、色々と誤解を招く言葉を使えば、Jポップ仕様の音と歌詞とでも言えば良いでしょうか。アルバム前半ののほうは、♯2「Fury」など過去のジェッジに期待しているファンに応えるナンバーもありつつ、後半半分は、ほぼ日本語詞のみでヤケに音自体も軽いです。今までのデジタルなグルーヴ感がナリを潜め、その分、藤戸のボーカルが前面に来ています。♯10「夜をこえて」とか脱力するぐらいにやり過ぎな感じもします(笑)
 正直エレクトニカ寄りの打ち込みJポップな感じでバンドで鳴らす必要があるのか?という部分では疑問を感じるアルバムです。そして、このアルバム以降、案の定というか、ザ・ジェッジジョンソンは藤戸じゅにあのソロユニットとして再始動することになりますw結局、エレクトロ要素が強くなって、トラックメーカーが色々とやろうとすると打ち込みなりやメンバーを固定でなくて、自由な表現形態のほうが動きやすいのでしょう。このバンドに何を求めるのかで、本作は賛否はあるでしょうが、歌モノであることを一気に追求したという意味では、今後出る音源と比較される指標となるでしょう。昔からのファンは驚く音源だと思いますが、正直そんなに悪いアルバムではないと個人的には思います。

ベストトラック:♯2「Fury」


オススメ度:★★★★


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2011年下半期邦楽ベスト5
明けましておめでとうございます!!今回は去年末からの洋楽編に引き続き、邦楽のベスト5をお届けします。邦楽は今年はかなり豊作だったので、ギリギリまで迷いました。て、趣味丸出しですが、気になったら是非ともチェックしてください。

★5位:amazarashi『千年幸福論』

◆amazarashi「空っぽの空に潰される」




最初に断わっておきますと、このバンドは好き嫌いが分かれると思います。音源を一枚通して聴けば分かるかと思いますが、いわゆる中ニ病的な世界観の鬱ロックとして分類されます。更に、ラッドやミイラズなどの00年代後半のセカイ系の新世代バンドの流れを押し進めて極北まで行ってしまったというかw、ポエトリーリーディングと言えるぐらいメロディそのものがサビ以外、言葉を主役にした結果から徹底的に希薄化しています。
 amazarashiの何が一番衝撃的だったかというと、それらやPV含めて、非常に存在自体をフィクションであることを自覚していることでしょうか。本作のタイトルである「千年幸福論」も永遠がないことを反語的に肯定しますし、♯3「古いSF映画」もありがちなSF映画を歌にしています。胡散臭いビジュアルや青春の終わりやバンドの挫折などありがちなフィクションを展開することで、世界観を統一しています。レーベルのプロデューサーがコントロールしている媒体への露出は巧いと思いますが、この展開の仕方も80年代的でちょっと懐かしいです。


★4位:LAGITAGIDA『CaterpiRhythm』
◆LAGITAGIDA「Sensya」



プログレ界の期待の新人としての期待を受けつつも途中で解散してしまったマヒルノ、その中心にあったギタリストとベーシストが組んだバンドがLAGITAGIDAになります。マヒルノの時と比べてボーカルがいなくなった分、その部分を埋めるかのように大竹のもの凄い手数のギターが音の隙間を埋め、それをリズム隊の2人がガッチリと支えるハードロック。言葉にするとそれだけなのですがw、近年こんなに全曲で弾きまくっているギタリストは観た事無いです。切れ間なく、挑発的な早弾きをする様子はまるで何かに憑かれているかのようでもあり、今までのロック系のギタリストですとフランク•ザッパとかスティーブ•ヴァイ辺りを想像させます。曲構成は相変わらずプログレですが、グラマラスかつキャッチー♪インスト苦手な人も歌心のあるメロディラインなので聴けるかと思います。ポストロックやエレクトロニカのバンドでインストは多いのですが、ハードロックのバンドって日本だと少ないので注目です。海外とかのほうがウケが良さそうな気もw


★3位:N'夙川BOYS『PLANET MAGIC』
◆N'夙川BOYS「プラネットマジック」



ヒットした映画「モテキ」で知った人が多いのかな?自分はキンブラからの流れで聴いていました。音的には80sのJポップを下敷きにしていて、ヤケにキラキラしています。PVの感じを観れば世界観が分かるかと思います(笑)
 N'夙川BOYSですが、本作で完全に化けました!!プロデューサーに佐久間正英を迎える事によって80sのポップのアレンジで聴きやすくなり、音は整理されボーカルが今までで一番前面にきています。エンジニアも一流なのでクリアな録音で聴きやすいですね。それによって、マーヤの書くメロディの良さが再発見されたように思います。また歌詞もあまり意味がないというか、ユルい感じの80sを再現していて、森雪之丞とか小室みつ子が書いた歌詞辺りを思い出させる、サビの英語が中学生が必死に考えたかのような英語の語彙だったり(「MidNight」とか「Angel」「try agin」)、一回りまわってカッコいいです。このダサカッコいい感じは、若い人達には真新しく、三十代以上の人には懐かしい80sを思い出させる音源になるのではないでしょうか。


★2位:androp『relight』
◆androp「Bright Siren」



今まで三枚の音源を出してきているのですが、やっとフルアルバムの登場となります。前作でメジャーデビューしてから俄然注目が集まっている中でのリリースですが、これはもう新人バンドじゃないでしょうw本作収録の全ての曲のクオリティが揃っているというか、嫌な言い方をすると(笑)、「隙が無さ過ぎる」のです。
 そのandropが、ポップスやギターロックを咀嚼していく過程がこのアルバムであると思います。イントロの作り方とか、どっかの売れっ子プロデューサーかよってぐらいに巧い。そして、フロントマンの内澤のハイトーンでジェントルな声、Jポップ寄りな簡易な言葉で綴るラブソング、耳に残るようなハミングの入れ方etc……複数の要素が絡まり、平均としてのレベルが高いです。一見、流行の新世代バンドのような扱われ方をしていますが、クオリティだけでいうとぶっち切っています。イロモノバンドでは、ないです。


★1位:星野源『エピソード』
星野源「日常」



デビューアルバム「ばかのうた」は、一気にシーンに星野源をシンガーソングライターとしての才能を認知させた名盤でした。次は方向性を変えてくるのか、どんな音源が出るのか楽しみにしていたのですが、デビューアルバムの方向性のままで更にスケールアップすることなく、彼の日常を淡々と切り取る視点はそのままで良い意味で前に進んでいます。また、デビューアルバム以上に彼の歌が中心に置かれています。
 営業マンの視点にたった軽快なシンセのリフが面白いポップス♯7「営業」、大切な人の墓参りの風景を描いた♯8「ステップ」、老夫婦の喧嘩をコミカルに描いた♯10「喧嘩」、日常の大切さを改めて歌い直した彼のテーマソングのような♯12「日常」と相変わらずバラエティに富んでいます。また、歌詞の世界観もただの男女のラブソングに収まっている曲は少ないのはデビューアルバムから同じです。今の日本の音楽シーンではここまでマイナーなことをメジャーシーンでやってしまうのは、そして小手先のテクニックに逃れるのではなく、ここまでストレートに「歌」を届けられるのは星野源ぐらいでしょう。俳優、インストバンドとその他にもフィールドがあることが、より彼を自由にさせているように思います。また、それにより音楽ファンから色眼鏡で見られることは避けられないのですが、その距離感が絶妙なように思います。個人的に今年の後半はこのアルバムを一番リピートしていたように思います。


ベスト5以外の次点では、オウガと空中ループ、踊ってばかりの国の新作が良盤でした。その3つも選ぶかギリギリまで迷ったので是非チェックしてみてください。シンガーソングライター系の歌モノの復興と80年代リバイバルを感じたのが今年の後半の邦楽シーンでした。どのアーティストも震災の影響を怒りや日常に取り込みながら向き合っているのが印象的でした。今年もどれだけ名盤に出会えるか、楽しみです。

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