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How To Destroy Angels『How To Destroy Angels』
 ナイン・インチ・ネイルズ(以下、NIN)のトレント•レズナーを中心に結成されたスリーピースのHow To Destroy Angelsによる2010年発表のセルフタイトルのデビューEP「How To Destroy Angels」。

 全6曲入りの音源になります。バンドメンバーは、トレント•レズナーの妻のマリクイーン・マーンディグとアティカス・ロス(NINのプロデューサー)になります。結婚したばかりの新妻をプロジェクトの中心に添えた、内輪ユニットかなーwと思ったいたのですが、トレントがかなり本気モードでビックリしました。誤解を恐れずに言えば、トレントが歌っていない以外、まんまNINじゃないですか(笑)まあ、メンバーもマリクイーン以外は、いつものNINのメンバーなので予想通りといったところですか。

 NINと同じインダストリアルで硬質で冷たいトラックに蠢くようなリズムが走り、ウィスパーボイスやつぶやくようなボーカルが印象的です。音的にはインダストリアルロック直球です。トラックがかなり精緻に作り込まれていて、動的な部分と静的な部分がコントラストが素晴らしいです。トレント•レズナーの面目躍如といったところでしょうか。そして、最終曲の♯6「A Drowning」で見せるメランコリーなメロディもトレントならではですよね。
 このHow To Destroy Angels、NINのファンなら、文句無しにオススメです。ただ、NINが好きでない人はスルーしたほうが良いと思うぐらい、今までのように「濃い」です。

ベストトラック:♯1「The Space In Between」


オススメ度:★★★★


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テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽


住所不定無職『JAKAJAAAAAN!!!!!』
 ガールズロックバンド、スリーピースの住所不定無職の2010年発表のデビューフルボリュームシングル「JAKAJAAAAAN!!!!!」。

 七曲入りのシングル(?)に十一曲入りのDVDの2枚組で、シングルではないのですが、サービス満点のボリューム盤になります。老舗ロックンロールレーベルである、DECKREC(ポリシックス、KING BROTHERSetc)からのリリースということもありかなり期待していたのですが、素直に面白いです。スカスカの演奏であまりに無邪気にロックの快楽の部分だけを抽出したようで、ベタベタなリフがちょっと歌謡曲っぽくもありますが、それ含めて日本のバンドっぽいシュールさがあって良いです。

 全体的に嘘くさいんだけど、こんなに切ないバンドってあまりない気がします。ミドリほど切実に歌にして主張する事がある訳でもなく、相対性理論ほど作為的にキャラクターや音を狙っていくほど技術がある訳でもない。なんかユルい感じが素敵だと思いました。冒頭の「マジカルナイトロックンロールショー」から膝カックンな脱力感で掴みはシッカリ♪次の♯2「1.2.3!」 でブレイク期の川本真琴みたいなキッチュさをロリータボイスで聴かせ、♯3「あの娘のaiko'」の切なさでリスナーを住所不定無職の世界にもっていっているでしょう。面白いバンドなのでブレイクして欲しいです。

「あの娘がカラオケでうたってた あの下手くそなうた
あの娘がうたうaikoが好き」(♯3「あの娘のaiko'」)

ベストトラック:♯3「あの娘のaiko'」


オススメ度:★★★★


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テーマ:邦楽 - ジャンル:音楽


Smith Westerns『Dye It Blonde』
 シカゴ出身の4人組のロックバンド、Smith Westerns(スミス•ウェスタンズ)、2011年発表の2ndアルバム「Dye It Blonde」。
 
 いやー心地良いぐらいチープなギターとよれよれな演奏、ローファイ•サウンドの極地です。でも、こんなにも胸をえぐられるメロディと蒼さは何だろう?全員二十歳前後とまだまだ若いんだけど、それが音に反映されているようで、なんか各楽器が色んなところで意味もなくw跳ねている感じがしました。この手の先輩バンドとも呼べるWavvesは、明らかに「狙って」ローファイでヘロヘロ感を演出しつつ鳴らしてるんだけど、このスミス•ウェスタンズは狙ってというより、一生懸命出来ることをやっていたら、この音になってしまったような印象を受けます。でも、それが良い結果に繋がったのがこの「Dye It Blonde」と思いました。

 音数少なくて、ヘロヘロな演奏、陽性なメロディ、メランコリーなコーラス、ローファイな録音、現在のUSインディーズシーンは多様性が急激に集約されてきているような気もしますが、時々、スミス•ウェスタンズみたいなバンドが混ざっているから面白いと思います。蒼いロックが聴きたい人へ、メロディ重視の人へオススメのバンドです。MGMTがこのバンドを気に入っていて、一緒にツアーをまわったりしたのも納得の出来です。


ベストトラック:♯1「Weekend」


オススメ度:★★★★


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テーマ:おすすめ音楽♪ - ジャンル:音楽


Twin Shadow『Forget 』
 ドミニカ共和国出身のジョージ•ルイス•ジュニアによるソロユニットであるTwin Shadow(ツイン•シャドウ)によるデビューアルバム「Forget 」。

 名門レーベルである4ADからリリースされたことと、グリズリー•ベアのクリス•テイラーが共同プロデューサーとして参加したことでも話題になりました。ほぼ宅録によって作られたようです。ニュー•ウェーブにファンクが少々と、エレクトロニカ風味な味付けいった感じで、今の流行に乗りつつ、ちゃんと個性が確立されています。
 スミスのモリッシーとかベルリン時代のボウイとか、そんな感じのちょっと頼りない細い声とつぶやくような歌い方なんだけど、彼らと同じように即効性が強いメランコリーなメロディを持った曲が多いです。どっかで聴いたことのあるようなポップさが素晴らしいですね。
 要はセンスが良いって話になるわけですが、ボーカルだけなく音数が少ないのにシンセが醸す浮遊感がクセになりそうです。ツイン•シャドウ、80sリバイバルの真打ちになるのではないかと思いました。

 それにしても、MVで出てる髪型ってどうなってるんだろう?不可思議な造形です。ちょっとジャケットから、ゲイっぽいセンスを感じたのですが、どうにもノーマルな人のようです、バイだったら分からないけどwとりあえず、音だけでなく風貌も濃いことは確かだと思いますので、そんな意味でも注目したいです(笑)

ベストトラック:♯3「Slow」


オススメ度:★★★★


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avengers in sci-fi『dynamo』
 神奈川を中心に組まれたスリーピースバンド、avengers in sci-fi(アヴェンジャーズ・イン・サイファイ)、2010年発表の3rdフルアルバム「dynamo」。

 メジャーデビューから勢いに乗って、♯5「Delight Slight Lightspeed」はCMタイアップなどもついたりと知名度を順調に上げている中でリリースされたアルバムになります。音は相変わらずスペーシーかつイメージ上の近未来のダンス寄りのロックでまとめています。そして、歌詞は散文にように単語を散りばめて、細切れな感じも同じです。今まで一貫した路線の音ですが、正直飽きられているような気がしないでもないです。踊れてスペーシーなら、アヴェンジャーズとして認識されるのか?という問題があるような気がします。
 そこに今回はパブリッーシャーorレーベル側からメスが入ったのか、ちゃんと日本語が繋がっていたり、歌モノ的になっている曲がいくつかあります。特に♯12「Space Station Styx」なんて初めてと思われるぐらい一度目で歌詞がしっかり頭に入ってきました。変なカタカタ英語より、サカナクションみたいに最初から日本語で歌った方がより一般受けするという選択なのでしょうか。路線的には正しいけど、またリニューアル途中みたいな中途半端な印象を受けるアルバムでした。変身ヒーローものの変身途中をチラ見してしまったバツの悪さとでも言えばいいか(笑)
音の基本路線は、今まで通りなので、ファンなら買いです。

ベストトラック:♯5「Delight Slight Lightspeed」


オススメ度:★★★☆


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Everything Everything『Schoolin'』
 マンチェスターを中心に活動する4人組のロックバンド、Everything Everything(エヴリシング•エヴリシング)2010年発表のデビューミニアルバム「Schoolin'」。

 冒頭の♯1「Schoolin'」から、フロントマンのクセのあるファルセットが耳に残ります。トラックだけ聴くと奇抜なマスロックという感じもするのですが、どの曲も歌モノとしてのメロディがあるので、あまりマニアックな音としての印象はありませんでした。歌メロの爆発力が売りでもあるんでしょうね。♯3「DNA DUMP」とかUSのエモロックバンドっぽくて、この全6曲の中だと違和感を感じましたが、バンドの引き出しが色々ありそうなことを感じさせます。フルアルバムになったらどうなるのか、気になります。
 時代に合わせて少ない音作りをフロア寄りのロックで実践しているかのようにも聴こえましたが、流行のローファイな感じでも、演奏がグダグダでリズムで押すようなタイプでもないのが、ここ最近だと新しいです。まあ、演奏が比較的、マトモなバンドが新しく聴こえる今の奇抜なものばかりが、もてはやされるシーンもどうかと思いますが(笑)

 このEverything Everythingは、グリズリー•ベア辺りの影響も感じさせつつも、古典だとジョイ•ディヴィジョンとかニューオーダー辺りの踊れる系のロックバンドを想像させます。その辺りのバンドが好きなら、確実にノレる音だと思います。フルアルバムのほうも期待できそうです。

ベストトラック:♯1「Schoolin'」


オススメ度:★★★☆


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ウリチパン郡『ジャイアント•クラブ』
 男女混成4人組のバンド、ウリチパン群による2008年発表の2ndアルバム「ジャイアント•クラブ」。

 坂本龍一がこのバンドを賛していたこともあり、出た当時に聴いた時も思ったのですが、これは規格外過ぎます!!
 ジャンルだとブラジル、アフロビート、フォーク、ジャズ、Jポップ、童謡っぽいものと曲によって色んな要素が入り交じっていて、それが陽性のお祭りを引き起こすかのように鳴らされる。全てがバラバラに見えても、同じ焦点に向かって祝祭感を引き起こすようなトリガーとしての音になっています。何か説明になっていないような気もしますが、ジャンル分け出来ない唯一無二のバンドってことです。USインディーズシーンで流行っているトロピカルな音のバンドが多いですが、その辺りとは全く毛色が違います。

 無理やり似たバンドで思い浮かべたのは音的には全く違うけど、USのサイケロックの大御所であるフレーミング•リップスのライブ時の祝祭感とか熱量です。鳴らす側も楽しんでいるし、音楽を本当に信じているんだろうなーという部分においては、精神的には繋がっているような気もしました。説明するのが馬鹿らしくなるぐらい、この人たちは、圧倒的で聴いていてニヤけちゃいます(笑)

 ベースもドラムもそうだけど、ウリチパン郡の曲は、リズムが主体となって曲を引っ張っていっているような曲が多く、プレイヤーとしても彼らは抜群に巧いです。どこにも今のシーンで分類しにくい音なので、ポップではないと思われるかもしれないですが、不思議とポップなんですよね。YouTubeで試聴でも良いので何曲か聴いてみて判断して欲しいバンドです。2011年現在、活動休止中なのが、残念です。

ベストトラック:♯1「ゼノン」


オススメ度:★★★★☆


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Dry River String『Quiet』
 京都出身のup and comingのフロントマンである干川弦をを中心に結成された男女混成のスリーピース、Dry River Stringによる2010年末の発表のデビューアルバム「Quiet」。

 エンジニアはレーベル仲間であるtoeの美濃隆章が、ドラムでは同じくtoeのメンバーである柏倉隆史がゲスト参加しています。これがデビュー作とは思えないぐらい周りが、手堅い布陣ですねw
 このバンドは、ネットで試聴してみて気になっていたのですが、ポストロックを通過した後に残った研ぎ澄まされたアコギの響きと歌モノとしても充分通用するボーカル(ちょっとストレイテナーのホリエを思わせる声質)、その二つを引き立てるために、他の楽器が響いている感じで、音数の少なさと研ぎ澄まされた感じが素敵です。バイオリンとかゲスト楽器が鳴っていても、全く音の構築に揺らぎがないのが凄いと思いました。

 アルバム通して、英語詞で歌っていますが、とても日本人の感性に訴える和的な音になっていると思います。音的には、フォークトロニカでかなり凝ったアレンジなんですが、あまり鼻につかないのが良いですね。この「Quiet」デビューアルバムとは思えない完成度なので、気になったら聴いてみてください。全く知らないバンドでしたが、掘り出し物でした。

ベストトラック:♯1「Silent, Truth」


オススメ度:★★★★


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Wavves『King Of The Beach』
 サンディエゴ発のネイサン・ウィリアムスを中心にしたユニットWavves(ウェーヴス)、2010年発表の3rdアルバム「King Of The Beach」。

 プロデューサーはモデスト•マウスを手がけたデニス・ヘリングが担当しました。前2枚のアルバムが嘘かのようにリヴァーブが取り除かれてサイケバンドだったことが嘘だったかのようにな、別バンドになったかのような変わりようです。陽性のスカスカなサーフかつローファイ•サウンドです。そんな変化はアルバムのサイケなカラーの猫ジャケを見れば、聴く前から変化に気付きますねw

 ネイサン・ウィリアムスは宅録でこのアルバムの骨格を1人で作ったようです。ベスト•コーストのフロントマンであるベサニーが彼女だから、その影響でしょうか(笑)今のUSインディーズの流行を模倣しているとも言えますが、それでも狙ってこのアルバムを作れてしまうのは凄いと思います。コーラスはアニコレやフリート•フォクシーズ辺りのフリーフォークな感じを思い浮かべさせ、サイケで耳に残ります。跳ねるようなリズムトラックは、セッションから作ったようにも聴こえますが、何度か聴くとかなり緻密に計算されていることが分かります。即興などで作ったのなら、音の重なり方がもっとゴチャゴチャになって濁りそうな感じもしますが、それがほぼないです。
 オススメトラックは、♯1「King Of The Beach」、♯5「Post Acid」、♯6「Take On The World」などです。今のアメリカの不景気な気分を吹き飛ばすかのようなインディーズの中心となっているサマーブリージングなサウンドの流行がいつまで続くのか、その後にWavvesはどんな音を鳴らすのか?楽しみです。

ベストトラック:♯5「Post Acid」


オススメ度:★★★☆


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神聖かまってちゃん『つまんね』
 動画サイトニコニコ動画から、人気に火がついた、千葉発の男女混成の4人組のロックバンド、神聖かまってちゃん、2010年発表のメジャーデビューアルバム「つまんね」。

 このアルバムは、「みんな死ね」というアルバムとともに同時リリースされました。「みんな死ね」のほうはインディーズから、この「つまんね」は、メジャーであるユニバーサルからリリースというかなり面白い形態のリリースになりました。元の計画だとどちらもユニバーサルから出す予定だったようですが、タイトル的に問題ありと判断され、リリースが見送られたようです。
 「つまんね」のほうですが、一言でまとめてしまうとかなり暗いアルバムです。♯2「天使じゃ地上じゃちっそく死」、♯4「芋虫さん」、♯5「黒いたまご」と前半だけで気が滅入る感じですw「死にたい」という言葉自体剥き出しですし。
 サウンド的には、相変わらず演奏も歌も拙い感じなのに加えて、昔のアイドル歌謡みたいなコーラスとシューゲイザー風なエフェクトが更に不気味さをかき立てます。全くメジャーからリリースの恩恵が感じられないぐらい、これまでと同じ宅録サウンドでローファイ……もちろん悪い意味でです(笑)

 神聖かまってちゃんというバンドのデビュー自体が2010年の邦ロックシーンでは「事件」だったのですが、心酔する人とあえてスルーする人と聴き手もプレイヤー側も二分されていたように思います。あまりに表現自体が剥き出しのために、それから目を背けたい人、演奏技術のレベルで切りたい人と様々でした。ロック自体が道徳的であるはずもなく、マイノリティの声を拾い上げることを担っているとしたら、この神聖かまってちゃんが鳴らす音こそ、ロックだと思います。ただ今までのロックミュージシャンと呼ばれてきた人たちと比べて、音に怒りもなければ世界も変えてやるっという気概もないのが、彼らの一番の違いであり、違和感です。これだけ曲が書けるのに、それはないだろう?と苛立つ人も多いのは分かります。
 神聖かまってちゃんのフロントマンであるの子が、「死ねよ」と歌う時も「死にたい」と歌う時も既に、その言葉自体がどんなに叫ぼうと対象がいない、いじめられっ子の独り言みたいに聴こえます。どこかしら、その言葉が伝わらないことへの諦念とコミュニケーションへの不信を感じるんですよね。でも、♯3「美ちなる方へ」みたいな普通にポップな曲を書けちゃうんだから、反則だとも思うな(笑)

 前作である「友だちを殺してまで。」がコンパクトに神聖かまってちゃんの魅力がまとまっていた音源だったのに比べて、本作の全11曲は(シークレット抜きで)多かったような気がしました。もう少し曲を厳選して、一枚のアルバムにしたほうがインパクトがあったと思います。

「なるべく楽しいフリをするさ誰だって 憂鬱になると気づけば誰もいないんだ
知っているからたまに狂っちまうんだ」(♯3「美ちなる方へ」)

ベストトラック:♯3「美ちなる方へ」


オススメ度:★★★☆


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the pillows『HORN AGAIN』
 日本のオルタナティブロックの雄であるスリーピースのザ•ピロウズ、2011年発表の17thアルバム「HORN AGAIN」。

 20周年で前作である「OOPARTS」を出してから、一年四ヶ月ぶりに本作は発表されました。その間の期間で、フロントマンである山中さわおのソロやプレデターズなどのサイドプロジェクトがあったので、正直リリースがひさびさな感じがありません。本体のピロウズのほうで使えるクオリティの曲を作る暇があるのか?といらん心配をしてしまいますw
 曲のクオリティはそんなに下がっていないけど、90年代後半にリリースされた暗くてちょっとメランコリーな感じの曲が多く既聴感があります。冒頭の「Limp Tomorrow」とか、♯9「Brilliant Crown」とか詞含めて昔の未発表曲みたいな空気感です。前作「OOPARTS」は疾走感のある曲もバラードも良いバランスで配置されていて、更にアルバム1枚通して作品として統一感がある名盤でした。本作では、先行シングルになった♯3「Movement」は疾走感あるものの、その他の曲はミディアムなタイプが多くなんだかマッタリしたアルバムになっています。あと、♯4「Lily,my sun」とか前作の「Beyond the moon」とか、最近「恋に落ちた」的な、恋に振り回される系の歌が多いのは、山中さわおの気分なんですかね?私生活をおいておいて、もうちょいオッサンでしか書けない感じの詞にしたほうが良いような気がします(笑)
 サウンド面では、真鍋吉明が相変わらず記名性の高いフレーズを弾いてます。ピロウズは山中さわおというクセのあるフロントマンばかり注目を集めますが、やはり真鍋のギターがなければピロウズではないです。歌メロを活かすようなメロディアスなフレーズの数々は、歌メロ以上に切れ味があって耳に残ります。今回のアルバム、ほとんどエフェクターを使ってないような印象を受けました。歪み系は、ほとんどORANGEのアンプだけで鳴らしているんじゃないのかな?このメーカーのやつは独特の音なので。

 本作「HORN AGAIN」は、タイトル通り、次の10年への再闘争宣言なはずだったのですが、ちょっとタイトル負けしているかなーと思いました。平均値でいうと悪くないけど、ピロウズにはもっと良い曲を書いて欲しい。
 個人的に、ピロウズは三枚に一枚のアルバムで名盤が出る三割バッターだと思っているので(2000年以降のアルバムだと10th「Thank you, my twilight」13th「MY FOOT」、16th「OOPARTS」)、もう一枚我慢しようかと思います(笑)

ベストトラック:♯3「Movement」


オススメ度:★★★★


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Kimonos『Kimonos』
 ZAZEN BOYSの向井秀徳とシンガーソングライターであるLEO今井によるユニットである、Kimonos(キモノズ)、2010年発表のデビューアルバム「Kimonos」。

 向井秀徳とLEO今井というかなりカラーの強い二人の共作によって作られています。ただ♯6「Sports Men」は細野晴臣のカバー(これも好カバーです)、♯10「Tokyo Lights」はLEO今井のカバーなので、オリジナル曲は、全8曲になります。
 オリジナル曲は、80年代のニューウェーブを思わせるようなちょっと懐かしいきらびやかなシンセを中心に組み立てたアーバンな曲満載です。そこにLEO今井のキザな歌い方が、しっくりとハマります。LEO今井のソロの時よりも、リズムトラックが面白い曲が多いので、あまりLEO今井のクセのある声は気になりません。時節、入ってくる向井秀徳の独特の歌い方もZAZEN BOYSのようにアジるようなファルセット中心ではなく、しっかり歌モノとして普通に歌っているのがこちょっと面白いです。

 また、LEO今井が英語で歌っていると思えば、同じメロディを日本語でなぞったりと、和洋折衷なイメージがなんだか懐かしくて、新しいと思いました。全トラックともに洋楽っぽく聴かせているようでもあり、日本語で歌っていない曲でも確実に和の匂いを感じさせます。特に♯8「Almost Human」がキラーチューンです。アルバム通して、曲のレベルも全体的に高く、良作だと思いました。単発のユニットのような気がするのが少し気にかかりますが、大人のアーバンミュージックを聴きたい方に、遅れてきたYMOチルドレン、Kimonosをオススメします。

ベストトラック:♯8「Almost Human」



オススメ度:★★★★


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ねごと『Hello! "Z"』
 千葉で結成されたメンバー全員19歳の4人組のガールズロックバンド、ねごと、2010年発表のデビューアルバム「Hello! "Z"」。

 「閃光ライオット」で審査員特別賞を取ったことでも話題になっていて、デビュー前から、ある程度の知名度はあったのですが、この「Hello! "Z"」が初の音源になります。
 一聴すると音が軽くなったチャッチモンチー?みたいな印象も受けるのですが、椎名林檎のデビュー当時の歌い方に似ていてヤケに舌が巻くような歌い方をしていて耳に残ります。♯5「NO」とかモロに影響を感じますね。また、歌メロはちょっとアジカンっぽいような気がしました。

 まだ、メンバー全員、十代ということもあり、音がまだまだ蒼い!!そして、マニアックなロックに鳴らずに、ポップスとしても通用する耳障りの良さと軽さを持っています。最近のガールズロックバンドだとマスドレとかには期待していたのですが、あっちは轟音系というかマニアックだったのですが、このねごとは巧くタイアップにのれば大衆性を獲得出来るバンドだと思いました。ひさびさに期待のガールズロックバンドなので、引き続き注目したいです。

「部屋で遊びたいからって怪獣に変身するなよ
そうくるならこっちだって光線ビーム出しちゃうぜ」(♯3「ワンダフルワールド」)

ベストトラック:♯1「ループ」


オススメ度:★★★★


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Kammerflimmer Kollektief『Wildling』
 ドイツ発のスリーピースのポストロックバンドであるKammerflimmer Kollektief(カマー•フリマー•コレクティーフ)の2010年発表の前作から三年ぶりとなる7thアルバム「Wildling」。

 マジー・スターのボーカルであるホープ・サンドヴァルを想像させるウィスパーなボーカル、Heike Aumuellerの魅力的な声にまずヤラれます。つぶやきのような祈りのような独特の歌い方です。民俗的な香りがします。そして、そんなボーカルの繊細な感じを無視するようなバックトラックの曲ごとの混沌っぷりに驚かされます。エクスペリメンタルな感じのジャズ、エレクトロニカ、アコースティック、プログレ、サイケ、クラウトロック、即興etc……どの曲も1ジャンルで括れないぐらい溶け合っています。

 フレーズ、ノイズの一つ一つがどこまで計算されてスコア化されたものなのか、録音時に即興で起こったことなのか判然としません。ただ、どの曲も霧がかかったようなリバーブがかかっていて、ダークな異世界に聴き手を誘ってくれます。とても不思議な魅力をもったこの「Wildling」は、難解な感じがするので、聴き手を選ぶかと思います。ただ、唯一無二な熱量をもった数少ないアーティストだと思いました。何曲か試聴してみて気に入ったら、アルバムを通して聴いてみてください。アルバム通して、真面目に聴くと疲れると思います(笑)、でも圧倒的です。

ベストトラック:♯1「Move Right In」


オススメ度:★★★★☆


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