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Dum Dum Girls『I Will Be』
 カリフォルニア出身のディーディーを中心に結成された女性4人組のDum Dum Girls(ダム•ダム•ガールズ)、2010年発表のデビューアルバム「I Will Be」。

 このバンド、ひさびさにガールズロックで来るかもしれないです。ドラムスとかその辺りのUSインディロックのロウファイな2010年の音の流れに乗れそうだし、基本はガレージパンクなので分かりやすいです。女子ファンが聴いて、プレイヤー側を目指しそうな音です。要は、スカスカで何となく自分でも出来そうに錯覚するんだけど、実はセンスの良いスカスカ具合というか、プロデューサーが良い仕事をしているのもあるのでしょうが、音はかなりバランスが良い。
 あと、シューゲイザーの香りもエフェクターの使い方から感じます。The Pains Of Being Pure At Heartとか、その辺りの影響を少々感じました。また、ありきたりな感じとも言えますが、女子視点からの等身大のラブソングをガレージに乗っけてしまうのも今の時代として少し懐かしい感じがします。今後、解散しなければ伸びそうなバンドなので、今から注目しておいても良いと思います。

ベストトラック:♯4「Jail La La」


オススメ度:★★★☆


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Spangle Call Lilli Line『forest at the head of a river』
 日本発の音響系スリーピースのSpangle Call Lilli Line(スパングル・コール・リリ・ライン)。2010年発表の9thアルバム「forest at the head of a river」。

 2010年は、「VIEW」に続く二ヶ月ぶり2枚目のアルバムとなり、近年例がないぐらい間髪のないリリースとなります。プロデューサーは、toeの美濃隆章とメンバーの共同プロデュースになります。前作「VIEW」やシングル「dreamer」で見せた躍動感を押さえて、いつものSpangle Call Lilli Lineに戻っていますw

 そして、今までの平均で最長ではないかという曲の尺です。全6曲入り、50分収録という、曲がインストやプログレバンド並の長さになっています。相変わらず、何を言っているのか初回で聴きとるのが難しい日本語、抽象的な歌詞、転がるようなスローテンポとこの人たちのイメージのままに再演している感じがします。ただ、曲が長くなっているのは、セッションを繰り返して曲を構築していると思われるので、長くともバンドらしさはしっかりと残っています。しかし、「dreamer」みたいに、Spangle Call Lilli Lineぽくない歌い方で日本語がシッカリ聴き取れるとか、そんな風な舵の切り方でも面白かったかと思いました。前作が革新的な内容だったたけでに、少し残念です。「VIEW」や「dreamer」に違和感を感じた古くからのファンは気に入る佳作かと思います。でも、ちょっと地味な感は拭えません(笑)

ベストトラック:♯2「sea of lights」


オススメ度:★★★☆


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Klaxons『Surfing the Void』
 イギリスのニュークロス出身でデビューアルバムでブレイクして、サポートドラマーを正式メンバーに加え4人組になったKlaxons(クラクソンズ)、三年ぶりとなる2010年発表の2ndアルバム「Surfing the Void」。

 もう冒頭の♯1「Echoes」のPVから既に新生クラクソンズの変化が見て分かります。踊ってないで、なんか楽器もって、マトモに楽器弾いてるよ!!って(笑)
 プロデューサーがトニー•ビスコンティやら、ジェイムズ•フォードやら大御所が交代してゆく中で、1枚アルバムが完成したは良いが、レーベルから実験的すぎるとお蔵入りになり、実質、この三年間で2枚目のアルバムが、この「Surfing the Void」になります。
 プロデューサーは最終的に、ロス•ロビンソンに落ち着いて、その成果か、かなりバンドっぽい音になっていることに驚かされました。でも、デビューアルバムの彼らの売りであったグルーヴ感と不穏な掛け合いコーラスはw、ちゃんと継承しています。♯1「Echoes」や♯8「Flashover」が前作の毛色に近いダンサブルなナンバーです。また、変化としては、♯7「Twin Flames」の抑制した感じやその他の曲からサイケな香りが強くなっている気がします。今回の歌詞は、前作のようなニューエイジ的なものではなく、より普遍的になった感じがします。ただ、♯3「Surfing the Void」が虚無的というか、ニューレイブ側からビーチサウンドを批判しているようで、一時はハイプになるかと思われた彼らの批評性が垣間見えます。プレイヤーとしては前作は駆け出しでしたが、センスやら自分たちの鳴らしている音に対しては、冷めているというか分析が冷静なんですよね。ニューレイヴを代表するバンドがブームの後に、何を見つけたのか?それは、バンドとしてのグルーヴへの回帰だったという、かなり堅実な回答なんだけど音は相変わらず享楽的です(笑)

ベストトラック:♯1「Echoes」


オススメ度:★★★★


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2010年前半で観たライブベスト5
 2010年もいつの間にか半ばを過ぎてしまっていたのですが、八月までに自分が観たライブのベスト5などを勝手に発表!!あのアーティストのライブはどうなの?みたいな人ほど行ったら、良いと思うよ。


★5位:
2010/6/6 :Peridots@渋谷Pleasure Pleasure
 新譜の発表がない中で、YouTubeに気まぐれに新曲をあげてどれだけ人が集まるのか心配されたペリドッツのひさびさの東京のワンマンライブだったが、ソールドしてるっぽかった。新旧ベストメドレー的な選曲だった。そして、歌い込むほどにどんどん声が深化してゆくようで、観客が静かに聴きいっていた。この人のライブの場合、スタンディングより指定席のほうが良いかもしれない。

◆Peridots 「Head to Toe」
http://www.youtube.com/watch?v=yeC7LCcSlZ4




★4位:
2010/6/5:トクマルシューゴ@恵比寿リキッドルーム
 トクマルシューゴのアルバムリリースに伴う全国ツアーファイナル。本人たちも東京に戻ってきて最後ということでかなり気合いが入っていたのが分かる、至福感に満ちたライブだった。ライブだと音源より、更にバンド感が増していて、個人的にはライブのほうが人なつっこいし、聴きやすい音になっていると思った。

◆トクマルシューゴ「Rum Hee」





★3位:
2010/2/21:the Pillows@JCBホール
 ピロウズのアルバムリリースに伴うツアーファイナル。DVDの収録ということもあり、いつもより長いライブになった。JCBホールをソールドさせるぐらいのバンドになったことが感慨深い。メンバーもファンへの感謝をたびたび口にしていて、演奏もエネルギッシュで、20年を超えるバンドとは思えなかった。ベテランバンドが予想通り順等に勝ちにきたといった感じだろうか。


◆the Pillows「雨上がりに見た幻」





★2位:
2010/8/8:Yellow Magic Orchestra@夢の島公園陸上競技場
 YMO、ずっと観たかったんだけど、観に行けなかったのは、今のYMOにガッカリしたくなかったから。競技場を埋めた人たちが恍惚の表情で彼らを見守り、歓声をあげていた。ただただ、あの日の音楽が鳴らされているんだけど、ところどころ2010年仕様になっていて、全く古さを感じなかったし、自身の主催フェスのトリといともあり、圧倒的だった。最後は、去年と同じようにビートルズの「Hello Goodbye」で終った。MCもゲストのスカパラが出てきた時ぐらいで黙々とトライアングルを作り、演奏している三人が良かった。

◆Yellow Magic Orchestra「Hello Goodbye」




★1位:
2010/2/20:Mew@渋谷AX
 予想以上に爆音だったんだけど、それがただ、Mewが美メロなバンドなのではなく、サイケかつシューゲイザーなバンドなんだということを改めて主張しているようだった。ちょっと気持ち悪い感じのファンタジー映像と競演してたんだけど、それが音とハマって世界観を形成していた。彼らのダークな感じを遺憾なく発揮し、ライブ後の至福感は他のバンドと違い、格別だった。

Mew「Repeaterbeater」





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Bank Band『沿志奏逢 3』
 Mr.Childrenの桜井和寿とプロデューサーの小林武史を中心に結成されたBank Band
(バンクバンド)、2010年発表の3rdアルバム「沿志奏逢 3」。

 基本的には、ap bankの活動資金を集めるために結成されたチャリティバンドなので、サイドバンドとして、他バンドの有名曲のカバーを中心に発表しています。今回は、大御所の曲というよりも若手バンドを中心にカバーされています。GOING UNDER GROUND、RC サクセション、フジファブリック、サザンオールスターズ、HEAT WAVE、小田和正、仲井戸麗市、キリンジ、RADWIMPS、Syrup16gと邦ロックの曲に統一されています。
 また、ボーカルの桜井和寿の声がこれだけ雑多な元曲を強引にw同じバンドの曲のように思わせてしまうのが、凄いです。この人の声は好き嫌い分かれるほどアクが強いのですが、一発でミスチルの人って分かっちゃうのが、ボーカルとしてやはり強いですよね。また、歌い方的にヤケに熱く歌い上げるので、それだけ元曲に思い入れがあるのでしょうが、元曲が静かなSyrup16gの♯10「Reborn」のカバーなどは、かなり賛否が分かれるのではないでしょうか。でも、フジファブリックの♯3「若者のすべて」やRADWIMPSの♯9「有心論」などは元曲の良さを引き出しています。収録されている10曲の元曲は全て名曲なので問題ないのですが、このアルバムを聴く人はMr.Childrenの桜井和寿の声が好きかどうか?で大きく評価が分かれるかと思われます。ただ、桜井和寿がカバーすることによって、ファン層が広がるという効果が大きいと思うので、若手の名曲をカバーするってコンセプトは良いと思います。原曲と比べて聴くのもカバーアルバムの楽しみです。

ベストトラック:♯3「若者のすべて」(Bank Band


「若者のすべて」(フジファブリック)
http://www.youtube.com/watch?v=9Q677iWDdXY&feature=related

オススメ度:★★★☆


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Northern Portrait『CRIMINAL ART LOVERS』
 デンマークのコペンハーゲンで結成された五人組のロックバンド、Northern Portrait(ノーザン•ポートレイト)、2010年発表のデビューアルバム「CRIMINAL ART LOVERS」。

 このバンドは、前知識がほとんどない状態で聴いたのですが、アルバム通して、キラキラしたネオアコでかなり甘い感じです。一番似ているバンドで真っ先に思い浮かぶのはザ•スミスとか、エコバニとかその辺り。ボーカルの線が細くてそれに寄り添うようにギターのアルペジオが鳴っていて、学生時代の蒼い夏休み的な空気感があって、素晴らしいです。
 ライナー読むとパルプとか初期スウェードなんかが好きだったとあるけど、その辺りとは鳴らしている音は随分違うように思います。そこまで捻れている感じはしないし、北欧特有の美メロとギターの軽やかな感じ(そこまで暗くない)がイギリスのバンドにない感じなので、面白い存在にノーザン•ポートレイトは、なるのではないでしょうか。それにしても、80年代のバンドみたいなキラキラ感を10年代の今になって、デンマークから鳴らしているって状況が他のバンドから断絶しているみたいで興味深い。10年代の頭は、00年代の暗さをぶっ飛ばすような、お祭りバンドに注目が集まっているので、このバンドもジワジワと人気を上げていくような気がします。まだ、知名度はそこまで高くないけど、ネオアコとかザ•スミス好きなら必聴です。

ベストトラック:♯3「NEW FAVOURITE MOMENT」


オススメ度:★★★★


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ar『moderate lights』
 東京を中心に結成されたスリピースのar(アル)、2007年発表の2ndアルバム「moderate lights」。
 
 坂本龍一もラジオで取り上げてずっと注目しているバンドなのですが、かなり面白い音を鳴らしています。音的にはエレクトロニカってことになるのですが、歌モノとしても聴けるし、即興っぽいフレーズもあったりと、非常に文字で説明しにくいバンドですwでも、ar独自の世界観があってボーカル、クボアツシのハイトーンボーカルと、浮遊感のあるバックトラック、いつの時代のどこの国か分からない歌詞とセットになっていて、興味深いバンドだと思います。
 デビュー時からの熱烈なファンもいることが納得できる音です。本作で彼ららしいキャッチーなナンバーとしてオススメなのは、言葉遊びとテンポが面白い♯2「Double Face」、レディオヘッドみたいな不穏な熱を帯びた♯6「Love Letter」、壮大なスケール感のある♯10「hosi to kimi」の三曲です。詞は、どれもどこかのお伽噺のようで、それが音に乗ると説得力を生じる。一聴すると、かなりクセのあるバンドなのですが、何度か聴くとジワジワと耳に残るスルメバンドだと思います。

「疑う裁判官 でも、言わせて
本当は…その人はやっていない……
言えませんて たぶんもう…」(♯2「Double Face」)

「不連続で増え過ぎた
愛、性、デモ 破り捨てる…
封も開けず…どうメッセージ届ける?
言い争う必要のない明日へ もう、ダッシュ!」(♯3「mother leaf」)

ベストトラック:♯10「hosi to kimi」


オススメ度:★★★★


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ASIAN KUNG-FU GENERATION『マジックディスク』
 横浜を中心に結成された4人組のロックバンド、アジアン・カンフー・ジェネレーションことアジカンの一年半ぶり通算六枚目のアルバム「マジックディスク」。

 アジカンは、ここ数年の迷走が嘘のようにブレイクした時代のような瑞々しさとギターロックの疾走感を再度、この「マジックディスク」によって、取り戻す事に成功した。
 アルバム冒頭の♯1「新世紀のラブソング」で宣言するように、2000年代の終わりと成熟が主題になっているように思う。やっと青年であることを歌詞の世界の中で、降りることを決めたということ自体、画期的なことである。彼らが鳴らす荒削りなギターロックは、初期から、その少年性と青春の切なさみたいなものをテーマにしていたので、十代から二十頭ぐらいの層に受け入れられたし、「ソルファ」に収録された楽曲の口ずさみやすい歌メロが、一気に下北系のギターロックバンドの代名詞的な存在に押し上げた。それが、リスナーへのアジカンのイメージを作り上げたし、それに縛られ、そのイメージに抗ってきたのが00年代後半のアジカンだったように思う。だから、バンドをやっているような学生には支持されてきたけど、「リライト」のようなアンセムが、なかなか生まれなかった。

 たぶん、このアルバムでは、二つの大きな目標があったのではないかと思われる。フロントマンの後藤が、フェスやライブで盛り上がるような敬愛するオアシスが作るようなアンセムを書きたいという欲求と次のアジカンとしての世界を提示したいという大きな目標の元に作られたと想像される。ストリングスや打ち込みなどの要素が前面に出てきたことは大きな変化であるが、それ自体は音の表層的な変化でしかない。彼らは、このアルバムで「大人」になってしまった。それは賛否が分かれるかもしれないが、やっとここ数年の停滞が終ったということだ。青年であることを卒業し、もっと客観的なところから見つめたり、大人になっても続く悩みについて歌い続けるのかなーと思った。その試みは、相変わらず言葉数が多い詞ではあるが、成功している。ただ、もう一つの目標のアンセムを作る事に関しては、初期に比べてリズム隊もギターも巧くなってしまったことにより、よりテクニカルな曲構成になっていて、失敗しているように感じた。今回の音源は、歌詞に凝るあまり、言いたい事が多い故に、メロディに対して鈍くなってしまったのではないか。ギターのリフはキャッチーなのだけど、一聴して、歌を口ずさめるか?といえば疑問である。しかし、この「マジックディスク」がバンドとしての転機になる音源になるであろうから、気になったら聴いてみてください。

ベストトラック:♯5「迷子犬と雨のビート」


オススメ度:★★★☆


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環ROY『BREAK BOY』
 ラッパー、環ROY(タマキロイ)の2010年発表の2ndアルバム「BREAK BOY」。

 ロロロ、PUNPEE、 Ryo Arai、 Olive Oilなど、いろいろなトラックメーカーとコラボしたアルバムになります。彼の活動が面白いのは、そうやって越境しながらも、ヒップホップのシーンに自分が位置づけられていることに自覚的な点です。どこまでいってもヒップホップが、カウンターカルチャー的な源流から生まれたジャンルであることを下敷きにしている。そして、日本語のヒップホップの胡散くささをシーン内から茶化すように、でも、基本的に韻を踏んだりとリリックの伝統的な部分は守っているという、環ROY自体が批評性に優れた存在だと思います。
 まあ、そんな解説はさておき、彼が二十代後半であることもあり、現代の東京の生活感を非常にタイムリーに描写していきます。若いがゆえに抱えている切なさや脆さを描く時に、リアルに迫ります。♯8「六年間」とか、小学生の頃を回想してて、たぶん今の二十代半ばから三十半ばぐらいの人はなつかしい風景なんじゃないかと思います。
 そして、珠玉の出来はアルバム最終曲である♯14「Break Boy in the Dream」。シンガーソングライターである七尾旅人をフューチャーしたナンバーですが、ラップ部分と、メロディの部分が融解していくようで、浮遊感が心地よいです。トラックメーカーは、ロロロです。それぞれのアーティストが得意の部分がカッチリハマった感じがして、コラボのあるべき姿だと思います。このナンバーに関しては、個人的には、今年発表された日本人アーティストの中でベスト3に、入ります。全体的に前のめりな感じの世界観で勢いがあり、これからが楽しみなアーティスト、環ROYです。

「給食費はゲーセンで使う 牛乳飲んでるやつ笑わす
牛乳とりあえず吐かせる ビックリマンチョコ中身捨てるぜ」(♯8「六年間」)

「簡単 全部気持ちの持ちよう もしリセットがあっても同じ展開
だから分かれ道 どっちも正解 こんな強気を身にまとってゴー」(♯14「Break Boy in the Dream」)

ベストトラック:♯14「Break Boy in the Dream」


オススメ度:★★★★


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Cocco『こっこさんの台所CD』
 沖縄出身のシンガーソングライター、Cocco(こっこ)、2009年発表の15thシングル「こっこさんの台所CD」。

 全4曲入りなのですが、どれももの凄い密度のある曲であり、それぞれが春から、四季を担っているためCoccoにとっても大切な曲なのであろう事が伝わってくる。そして、活動停止前のように、痛みと逃げずに直面している歌詞が迫ってくる。デビュー時ほどの痛々しさはなくなってしまったけれど、その分、シンプルになった歌詞がより深読みをさせるようになったと思った。また、今回、全ての曲でサポート&共同プロデュースしているキーボードの堀江博久(ex,pupa、the hiatus)が地味に良い仕事をしています。特に♯1「絹ずれ」の、Coccoの歌を邪魔しない程度に、躍動的なフレーズが重なっていくところが良いです。この人って名脇役的なポジションなんだけど、いつも耳に残ります。
 まだまだCoccoに、全盛期のエネルギーや怒りはないし、声の広がりは感じられませんが、着実に復活への足音を感じる音源だと思います。本作は、全10曲などあるアルバムに比べるとまとまっていて聴きやすいです。

「秘かに 想うのは 自由だろう
きれいだろう 手を下したら もう 罪だろう
汚れるだろう」(♯1「絹ずれ」)

ベストトラック:♯1「絹ずれ」


オススメ度:★★★★


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iLL『∀』
 元スーパーカーの中村弘ニのソロプロジェクトである、iLLの2010年発表の5thアルバム「∀」。

 今回のアルバムは今までのiLL名義のアルバムとかなり異なり、各曲とコラボする相手がいる企画アルバム的なものになっています。ただ、そのコラボ相手が、豪華すぎる!!向井秀徳、POLYSICS、クラムボン、the telephones、Base Ball Bear、ACO、RYUKYUDISKO、山本精一+勝井祐二などなど、ベテランから、最近勢いのある新人バンド、ミュージシャン受けするプレイヤーまで様々なゲストとコラボしており、アルバム1枚通すとかなりゴッチャリした印象を受けました。ただ、iLLも個性的な相手の中でも別格な向井秀徳と一緒に演っても、あまり負けていないのが、流石です。それにしても、向井は相変わらず、自分の曲のようにカラーを持っていってしまってますねw
 他のコラボ曲では、POLYSICSやthe telephonesなどのニューウェーブ系のバンドとナカコーのサウンドメイクの相性が良いように思いました。得意のBPMが彼らと合っているのでしょうか。

 iLLのアルバムとして見ると珍しく散漫な印象ですが、曲によっては、ずっと歌い継がれそうな感じの曲もあるので、聴く人によって評価が分かれるアルバムになるのではないでしょうか。でも、「もっと色んなタイプの曲も出来るんだぜ」的な不敵さをこの1枚から感じるし、最近はプロデューサーとしても確実に経験値を積んでいるので、どこかでトラックメーカーに徹する日がくるのかなーなんて個人的に思いながら、聴いていました。

ベストトラック:♯2「死ぬまでダンス」(iLL+向井秀徳)


オススメ度:★★★☆


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A Red Season Shade『The Outcome Fosters Detachment』
 ニースで結成された五人組のポストロックバンド、A Red Season Shade(ア・レッド・シーズン・シェード)、2006年発表のデビューアルバム「The Outcome Fosters Detachment」。2010年になって、2ndが好調だったのか、やっとジャケットを変えた、日本語版がリリースされました。

 M83やKYTE、シガーロスなどが引き合いに出される、いわゆる音響系バンドのデビューアルバムですが、この時期のA Red Season Shadeは、歌モノであることにこだわっているわけではなく、モグワイとかエモバンドのジミー•イート•ワールドなどのバンドに影響を受けていたとのことなので、2ndの方向性とはかなり毛色が違います。分かりやすいところで、アルバム収録曲の半分はインスト曲です。でも、ヤケに壮大なバンドアレンジはこの頃から変わりませんし、メランコリックなメロディも健在です。その中でも、♯5「Dwaze Zaken」がピアノインスト曲ですが、アルバム全体では地味なほうに入る曲なのですが、彼らの繊細さを体現しているような曲で、良いです。♯7「Praising the Distance Concept」は、かなりシガーロスからの影響を感じられますが、新人バンドとは思えないぐらい完成度が高いと思います。
 ただ、アルバム全体として、2ndほど方向性がしっかりしていないので、ちょっとバランスを欠いている感じもあります。2ndを気に入った人、KYTEが好きな人は、とりあえずチェックしてみてください。

ベストトラック:♯7「Praising the Distance Concept」


オススメ度:★★★☆


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Nothing's Carved In Stone『Sands of Time』
 エルレガーデンのギタリストである生形とストレイテナーのベースである日向を中心に結成された、4人組のNothing’s Carved In Stone、2010年発表の2ndアルバム「Sands of Time」。

 前作では、ボーカル以外のメンバーが百戦錬磨なのもあって、デビューアルバムとは思えないぐらいトリッキーなロックを鳴らしていましたが、本作では、アルバム発表前に切ったシングルである「Around The Clock」で力みが抜けたのか、分かりやすい快楽則にのっとったロックを鳴らしています。特にアルバム前半の♯2「Cold Reason」、♯3「Sands of Time」、♯4「Around The Clock」の流れが圧巻です。ライブで盛り上がってダイバーが暴れている光景が目に浮かぶようで、座って聴く音楽じゃないです(笑)あと、シングルにも収録されていた♯9「The Swim」などもキャッチーで耳に残ります。

 2ndアルバムでこれだけバンドとしての一体感と個性を発揮しているのが、凄いのですが、デビューアルバムに比べて更にギターの生形がこのバンドの核となっていて、他のリズム隊がボトムを支えているの構造が分かりやすくなっていて微笑ましいです。歌メロの盛り上がりとともにギターのリフも盛り上がっていくのは、彼がリスペクトするスウェードのバーナード•バトラーやスミスのジョニー・マーの影響でしょうか。記名性の高いギターがエルレガーデンを支えていたんだろうなーと改めてギタリストとしての存在感の大きさを感じるアルバムでした。前作以上に万人受けしそうなアルバムなので、ギターロックが好きなら、是非ともチェックしてください。

ベストトラック:♯2「Cold Reason」


オススメ度:★★★★


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School Of Seven Bells『Disconnect From Desire』
 ブルックリンを中心に活動するスリーピース、スクール•オブ•セヴン•ベルズの2010年発表の2ndアルバム「Disconnect From Desire」。

 前作「Alpinisms 」の姉妹でのサイケなコーラスワークが他と一線を画していて、ブレイクしたシューゲイザーバンドでしたが、本作はその路線を引き継ぐのか?今後の方向性を決める1枚になると思います。
 今回、アルバムの冒頭の♯1「Windstorm」から、かなりポップな歌メロを中心に組み立てられているのが分かります。清涼感のあるメロディで、王道シューゲイザーバンドとも思えるぐらい、他の曲も直球勝負しているのが分かります。特に♯5「Babelonia」なんか、マイブラの「SOON」を意識しているようなシューゲイザーなナンバーでシューゲイザーフリークは、この曲だけでテンションが上がると思います。

 マイブラもそうなのですが、シューゲイザーバンドと言うとギターエフェクトで歪ませてペダル踏んでればOK的な新人バンドも最近は増えているのですが、シューゲイザーの本質ってそんな部分ではなくて、少ない人数でシンフォニックな音を鳴らすための知恵がシューゲイザーと呼ばれる技法だと思うんだけどなぁ。そこにで必ず付随するのは、透明感のある(清涼感と言い換えても可)メロディであり、むしろメロディが主役だと思います。そんなことを思い出させてくれる、スクール•オブ•セヴン•ベルズの新作「Disconnect From Desire」、音的に尖った部分はないけど、平均値が高い佳作なのでオススメです。

ベストトラック:♯1「Windstorm」


オススメ度:★★★★


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ART-SCHOOL『Anesthesia』
 4人組のオルタナバンド、ART-SCHOOL(アートスクール)、2010年発表のミニアルバム「Anesthesia」。結成より10周年を迎えるアニバーサリーイヤーにリリースされました。

 既に第三期となるアートスクールですが、今回はバンドというより、フロントマンの木下理樹のソロを思わせるような音源になっています。ザクザクとしたギターと拙いボーカル、初期の第一期のグランジ時代のアートスクールを思わせるようなちょっと荒い感じの録音です。10周年を敢えて振り返ったのか、初心にかえったのか、よく分かりませんが、ボーカルの不安定さまでシミュレーションする必要はない気がしますwちょっといつもよりハスキーで声が籠った感じの録音が更に初期っぽい感じを演出しています。
 そもそもアートスクールを聴く人にとって、木下の声で彼の世界観を歌っていることがほぼ全てなので、歌が下手とか関係ない気がしますが、10年やっててここまで変化がないのも凄いことだと思います。テーマも、初期から一貫して彼の世界観はブレていないのですが、青春の終わりとどこにも行けない2人的な物語がずっと舞台や登場人物を変えて生産されていて、既に職人芸の域に達してしまっている気がします。マンネリ上等!!的な……もはやアーティストなのか、ファンのために似たような曲を書いているのか、詳細は分からないです。
 今回は、ドラムだけ躍動感がある感じがして、少し浮いている気がしました。このミニアルバムは、アートスクールのファンのための音源だと思います。初期から聴いているファンほど嬉しいと思いますが、ファンでない人には、2nd辺りの曲と混ぜたら新曲か分からないかもしれないです(笑)

「真実の愛は滅びない いつか観た聖書に書いていた
でもそれは本当のことじゃない 人間が生んだグロテスク」(♯1「ecole」)

ベストトラック:♯1「ecole」


オススメ度:★★★☆


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D.W.ニコルズ『春風』
 シンガーソングライター、わたなべだいすけを中心に結成された男女混成4人組のポップスバンド、D.W.ニコルズ、2010年発表のメジャーデビューミニアルバム「春風」。

 ひさびさに直球のポップスと言えるようなバンドの登場だと思います。特にアルバム冒頭の♯1「春風」のギターのカッティングから期待感が煽られます。全6曲収録されているのですが、卒業式ソングとも言える♯1「春風」がズバ抜けてポップで他が霞んでいるのが、少し残念ですwメロディと普遍的な歌詞のバランスが良いです。他だと、♯4「ラヴリー」が、コーラスの使い方が面白く、ブルースハーブが耳に残ります。曲が進むにつれて、どんどんポップなアレンジにいくのがベタと言えばベタですが、バンドの中にソングライターがいて、ここまで直球なのは珍しいかもしれない。

 声やメロディ的には、初期スキマスイッチとかスピッツとかその辺りを思い起こさせてくれるので、歌モノバンドを好きな人には、オススメです。これからブレイクしそうな新人バンドです。

「笑い声が響いていた 教室には誰もいないけれど 春風は歌う
いつかボクら大人になって いろんなこと 忘れるかもしれないけど 春風は歌う」(♯1「春風」)

ベストトラック:♯1「春風」


オススメ度:★★★★


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