エルレガーデンのフロントマン、細美を中心に結成された七人組のthe HIATUS(ハイエイタス)の2009年発表の1stEP「Insomnia」。
全3曲入りなのですが、シングルとは思えないぐらいの熱量を秘めた三曲です。♯1「Insomnia」からバイオリンのような弦楽から始まり、「save me」と悲壮なまでにかすれた声で叫び続けるのが印象的です。出だしから、「悪い夢をみてた 僕らが最も幸せだった時の夢 いったいどこで間違ったんだろう」(♯1「Insomnia」)とかなりヘビィです。ハイエイタス自体がロック元来の怒りや悲しみを美しいメロディに込めているのは、デビューアルバムの時から明らかでしたが、更にそれが研ぎ澄まされ、そして、リズム隊とキーボードはツアーで一体感を増しています。元から、セッションミュージシャンやスタジオなどで活躍してるスターメンバーで結成されているから巧いのは当たり前なんだけど、バンド感は断然今回の三曲のほうが増しています。
特にキーボードとドラムが色んな呪縛から解き放たれたかのように、かなりアグレッシヴなプレイを展開しています。♯3「Antibiotic」の後半のほうなんて、音の重なって行く様が地味に面白いですよね。それでも、一曲として聴いた時に変に前衛的にならないところが、流石です。個人的には、このEP で完全にエルレガーデンとは別次元にいってしまったなーと感じました。これがロックの標準になるとか大層なことは言えないんだけど、明らかに、ここではないどこかへ手探りに進んでいる音です。今から、ハイエイタスの次の音源が楽しみになってしまう三曲でした。
ベストトラック:♯3「Antibiotic」
オススメ度:★★★★
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