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聴いてる音楽とかオススメとか、時々は日常とか気ままに綴ってゆく。雑文読んでくれた人で、何か引っかかるものがあれば幸いです。
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8otto『HYPER,HY8ER,HYPER』
 8otto (オットー)、前作からほぼ一年ぶりになる2008年発表の三枚目となるアルバム「HYPER,HYP8R,HYPER」。ドラムボーカルのマエノソノマサキが印象的な(髪型じゃないですw)4人組バンド。ドラムボーカルって日本のシーンだと少ないだろうし。

 プロデューサーもストロークスを手がけたヨシオカトシカズがやってます、だから、彼らは和製ストロークスとか呼ばれてるんだけど、相変わらず、モノクロームな感じの音を鳴らしていて面白い存在です。ただ、デビューアルバムの「0zero」を聴いた時のような衝撃は、もうないんですよね。
 リズムが踊れる感じなんだけど、ニューウェーブ寄りの奇声をあげるような邦楽バンドみたいにテンションは高くないです(笑)
平熱の状態で結構高めな感じ。ただ、残念なのは、演奏レベルがまだやりたいことに追いついていないことと、あまり歌詞にこだわりを感じないことでしょうか。ただ韻を踏んでて大して言いたいこともない感じ。ただ、ここまでマイナー調で、渋い感じのバンドも邦楽だと少ないだろうから、生き残りそうな気がします。

ベストトラック:♯2「1977」


オススメ度:★★★


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テーマ:ロック - ジャンル:音楽


astrobrite『one hit wonder』
 アストロブライト、2008年発表のアルバム「one hit wonder」。前作の「WHITE NOISE~」は日本の女性ボーカルがゲストで歌ってて、聴きやすい感じだったのですが、これはブチかましてます!!てか、一般人にはこのアルバムは薦めませんっ!!前作のほうを聴け(笑)

 このアルバムは、シューゲイザー好きな人以外には、ノイズにしか聴こえないでしょう。アルバムのほとんどを、ひたすらギターのドローン・ノイズがうねうねと流れてアンビエントな感じをかもします。今回のアルバムは、歌メロ<ノイズという比重ですが、よく聴くとノイズの横を平行して甘めなメロディがウィスパーボイスで鳴ってるんですよね。スピーカーまたはヘッドフォンで爆音で鳴らすと分かりますが、ギターノイズの展覧会的な様相になっています。ノイズ耐性ない人が聴くと酔うか、気持ち悪くなるなw20曲近くあるんですが、どれも短めな時間の曲に綺麗にまとめてるのは、流石だと思いました。
 マイブラの復活の年に、スコット•コルツが「昔からシューゲイザーシーンを引っ張ってきたのは俺だぜ」的な意味合いがあったのかどうかは分かりませんが(笑)、マイブラもアストロブライトもそうだけど、シューゲイザーバンドってノイズ(騒音または轟音)をどれだけ調理出来るか?ってことを再認識させてくれた一枚。だからこそ、シューゲイザーって数年に一度のブーム来ては、また去って行くんだろうなぁ。

ベストトラック:♯14「Girl」

オススメ度:★★★☆


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テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽


9mm Parabellum Bullet『 Termination 』
 残響レコードを担う次世代バンド、9mm Parabellum Bullet、2008年発表のメジャーデビューアルバム「Termination」。いきなり、オリコンベスト10にランクインしたり、世間を騒がせました。凛として時雨とともに、邦楽次世代変態バンドwの名を欲しいままにしています。

 この人たちの売りとしては、既存のポストロックに性急なメタル的なフレーズをぶち込んで、歌謡ロック的なメロディで煮込んだシチューって感じでしょうか。どれも盛り上がる場所やブレイクポイントが分かりやすいのが特徴です。そこに真っすぐな昔なら、ロボットもののアニメソングを歌ってそうな熱血ボーカルの声がのるとこのキューミリ特有の異物感が生まれます。90年代だと、このリズムはビジュアル系だけど、メタル的なリズムのLUNA SEAとか思い出すな。

 ギターのフレーズや転調は狙ってやってると思うけど、たぶん「ここでこのフレーズ入ると面白いんじゃない?」的な愉快犯な曲の香りを感じます(笑)

ベストトラック:♯11「The World」


オススメ度:★★★☆


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テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽


DUFFY『 ROCKFERRY 』
 ダフィー、2008年発表のデビューアルバム「 ROCKFERRY」。既に14カ国のチャートで一位を穫り、英国の今年の上半期で一番売れたアルバムになるとか、そんなメジャーな作品であり、自分がいちいち説明するのもどうかと思う(笑)
ちなみに売れっ子プロデューサーになったバーナード•バトラーがプロデュースということでも話題に!!(でも、本当は三人もプロデューサーがいます)

 気を取り直して、エイミー•ワインハウス、アデルに続く、ソウルフルで60年代のテイストを盛り込んだ歌姫です。やはり前述した二人のようにブラックミュージックの香りを色濃く残します。最近の流行り乗っただけなのか?って思う方も多いと思いますが、名門レーベル、ラフトレードが三年の歳月をかけ育て上げた秘蔵ッ子であります。彼女らが2000年代にいきなり揃って登場するのも何か因縁めいたものを感じます。

 一曲目が流れてきた段階で、これは2008年の音源なのか?という驚きを感じました。スモーキーな歌声、バックトラックの音数の少なさ……でも、他のアーティストと違う独自の空気感。いやー声質と良質なメロディだけが、この中にはあって潔いね。ダフィーを誰がプロデュースしても、この声質と歌い方はブレイクしたとさえ思える。それぐらい、インパクトある声をしています。
 歌詞は普遍的なラブソングやすれ違いを描いてるんですが、意味は分からなくてもたぶん、この声の感情表現なら、伝わるんじゃないのかなぁ。だから、国を超えてブレイクしたんだと思います。たぶん、批評や感想にあがるであろう、バーナード•バトラーですが、♯10「DISTANT DREAMER」が得意のウォール•オブ•サウンドってな感じのアレンジで彼のソロアルバムを思い出させます……うん、この曲はオーバープロデュースだと思う。メロディだけで充分なのに。その他のプロデューサーはダフィーの声を主役にした良い仕事しています。
 それにしても、今23歳とかだものなーなんでイギリスの新人だけが、こんなにクオリティ高い音楽を作れるのか?改めて、そこを考えさせられた一枚。万人にオススメです♪

ベストトラック:♯7「Mercy」
http://jp.youtube.com/watch?v=ACuDEpIBZ0o

オススメ度:★★★★☆



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Luminous Orange 『sakuraswirl』
 Luminous Orange(ルミナスオレンジ)、四年半ぶりの2007年発表のアルバム「sakuraswirl」。日本のシューゲイザーシーンを代表するバンドですが、正式メンバーはボーカルの竹内里恵、一人になってしまいました。それを元ナンバーガールのアヒト•イナザワらがサポートする形で演奏しています。今回も独自の浮遊感は健在♪非常に日本人離れしたメロディと英語詞で、軽くトリップできます。四年半って不在の期間を感じさせないのは、流石!!本編は全8曲なんだけど(日本語版はボートラ二曲追加)、曲数が少ない分、もっとこの世界に浸っていたいという飢餓感を煽りますwクライフがジャパニーズシューゲイザーのキングなら、ルミナスはクイーンって感じでしょうか。ただ、クライフ以上に無国籍です。

 演奏なんだけど、リズム隊のパートが今回も凄いことになってます。最初、あまりに変則的に変わるから打ち込みでやってるのかと思っていたのですが、人の演奏なのですね!これは、弾く側への挑戦だよなぁーと軽くショックを受けつつ、アヒトを筆頭に凄腕で固めてます。でも、演奏は重くなく、さも簡単な曲のように軽やかに世界を描いていきます。このドリーミーな感じとかお洒落な感じはシューゲイザー周辺だけじゃなくて、他のジャンルの人にも知ってほしいと思います。ベタなんだけど、カフェとかで日曜日の昼下がりあたりに鳴ってそうだしね(笑)マイブラの躍動感やコーネリアスの浮遊感が好きなら、ハマりますよ。

ベストトラック:♯3「Icicles」


オススメトラック:♯2「Every Single Child」


オススメ度:★★★★


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Oasis『 Don't Believe the Truth 』
 英国を代表するバンド、オアシス、前作から三年ぶりとなる2005年発表の六枚目のアルバム「Don't Believe the Truth 」。このアルバムはファンの中では、かなり賛否が分かれるアルバムだと思うんだけど、自分はやっと往年の勢いが戻ってきたかなーと思ったアルバム。前作「 Heathen Chemistry 」は、サイケ色が強くて、曲構成に凝り、後期ビートルズを意識し過ぎて失敗したようなアルバムだったけど(良いアルバムだと思うけど嫌いな人多そうw)、この「Don't Believe the Truth 」になって、音からあまり迷いがなくなった気がする。

 タンバリンが明るい♯1「Turn Up The Sun」から始まり、ギャラガー兄弟二人がひさびさに一緒に寄り添うように歌うロックバラード♯11「Let There Be Love」まで、アルバムとしてまとまりがある。オアシスにしか鳴らせない、乾いた楽観さというべきか。♯3「Lyla」はスタジアムでのシンガロングが思い浮かぶ名曲だし。♯5「The Importance Of Being Idle」はノエルのボーカルが巧くなっているのを堪能できる。♯11「Let There Be Love」では、初聴の時にまだ才能は枯れてないじゃんって思った(笑)

 このアルバムから、ノエル以外も積極的に曲作りに参加するようになって、制作の時点でバンドとしての一体感が生まれ、民主的になったのであろう。にしても、ギャラガー兄弟はシングル曲は良いのだが、アンディとかゲムのほうが構成が綺麗で良い曲書いてる気がする。♯9「Keep The Dream Alive」が隠れた名曲だし、シングルとしても切ってもイケルと思う。他二人も経歴的に猛者だし、迷いのなくなったオアシスの次のアルバムが楽しみだ。
 ファーストアルバムから15年ぐらい英国の第一線で俺様バンドとして生き残ってるんだよね。この人たちの書く曲ってベタなんだけどw、曲がポップであることは、流通する国や時代にに関係なく強い。「オアシス」であることを本人たちも意識してるのは明白で、オアシス節とも言える曲を量産し続けてるのだから、サービス精神強い人たちなんだよなーといつも思う。

ベストトラック:♯3「Lyla」


オススメ度:★★★★


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アイドルとキャラクター化するミュージック
 音楽不況が叫ばれている中、大して縮小していない市場がある。それは、キャラクターミュージック。ここでは、音楽性ありきではなく、キャラクターありきで規格始まったものと、キャラクターミュージックと定義することにする。

 最近だと、オ●コンwに漫画原作のDMC(「デトロイトメタルシティ」の略)のキャラクターCDがベスト10に入ったり、アイドル声優のCDがランクインしても、これらはテレビなどのオンエアではタイトルだけ読み上げられ、華麗にスルーされている。(一方、映画化された「NANA」は、中島始めレコード屋のS級アーティストをぶつけてきたので、スルーは回避されていた)

 キャラクターミュージックってのは、昔で言うと「おにゃんこ~」や「モー娘。」みたいなアイドルありきだったのが、最近では二次元や声だけの存在に更にバーチャルな空間に関心は大移動している。未来指向過ぎてついて行けない人が出そうだが(笑)、肉体性からの離脱ってのは一致すると思う。なぜ、肉体性からの離脱が始まったのかは、「モー娘。」に代表するスキャンダルや不祥事が一番大きい。そりゃメンバーが片っ端からデキ婚や飲酒、喫煙とかスキャンダルだらけになったら、アイドルとしての偶像は崩壊する。「……あれ、これじゃ多少不細工でもクラスの横にいる女の子のほうが良いんじゃない?(苦笑)」ってな思考にアイドル好きな学生さんだって、なるだろう。また、同時にネット利用が当たり前になれば、アイドルがブログで私生活を暴露したり、知り合いが2ちゃんねる辺りに過去の裏話を書き込めば、アイドルとしての世界観は呆気なく終わりを告げる。

 裏切らないフィクションを提供するのが、アイドルだとしたら、現在はリアルな情報の伝播が早過ぎて、アイドルビジネスとして、それは成立しにくい。だからこそ、それを逆手にとって、バラエティ番組などで、ヤンキータレントやちょっとビッチっぽいwアイドル(?)が小銭稼ぎをしてる現実がある。
 そんな中でお客さんの忠誠度を上げる為に、フィクションの純度を上げる必要が出てくる。そのために、召還されたのが二次元キャラクターである。彼、彼女はスキャンダルの可能性がないし、汚れようがないし、不平不満を言わない。

 また、新しい動きとして、育てるアイドルのボーカロイドの「初音ミク」(クリプトン)がある。ボーカロイドってのは、まあニコニコ動画辺りで検索かければ大量に引っかかると思うけど、大まかに言ってしまうとPCの打ち込みソフトで代わりに音程や言葉を入れると歌を歌ってくれると思えばいい。自分のPC内にいるアイドルを自分でプロデュース出来てしまう時代なのだ。好きな曲やオリジナル曲を歌わせた曲を動画投稿サイトなどに投稿して、他の投稿者の作品と競わせたり共作したりする。もう、初音ミクを駆使し、アマチュアから、メジャーデビューを飾ったクリエイターが出てきた。
 裏切らず、自分のイメージ通りに自作曲を歌ってくれるキャラクターの登場がアイドルとして、キャラクターミュージックの究極なのかなーと思う。あとは、好きなように簡単に育成出来るビジュアルソフトや動画合成ソフトとか出てきたら、フィクションを求める人たちにとって、もうネット空間しか要らないんじゃないか?……なんてSFな事態が静かにネット上で進んでいるのである。
気付いている人少なそうだから書いてきたけど、アイドルビジネスの惨状とキャラクターミュージックの隆盛は表裏一体なのだ。


テーマ:音楽のある生活 - ジャンル:音楽


SKETCH SHOW『audio sponge 』
 細野晴臣と高橋幸宏がYMO以来、初めて一緒にユニットを組んだSKETCH SHOW(スケッチショウ)。ゲストは坂本龍一……て言えば、もはやYMO!!って期待しちゃいますよね。スケッチショウの2002年発表のデビューアルバム「オーディオスポンジ」は、リスナーの期待にしっかりと答えてます。ただ、テクノって範疇には収まらない感じはします。かなりエレクトロ二カ寄りのテクノかな。

 全体として変にマニアックな音にもならず、ポップなんだけど、この二人でしか出来ない音を鳴らしています。YMOのパロディであることを逆手にとって(♯1「Turn Turn」とかモロにそれ)、観客を集めて現在進行形の音を提示しているのは、流石♪50過ぎても、全く創作レベルに劣化はない。高橋幸宏の一発で分かる声質なんだけど、変に主張しない歌唱は全盛期より更に優しい感じすらする。単純なデジタルビートと音を絞ることにより、より生っぽい音が増している。
 ♯4「Wilson」、YMOの頃含めてもベスト3に入る名曲だと思う♪この質感と無国籍な感じ、そしてスケールの大きい抽象的な歌詞。歌謡曲なんだけど、何度かリピートすると、ジワジワとくるものがある。
「世界に取り残され、初めて何が描ける」(♯4「Wilson」)

 予想通りの音なんで、そんなに驚きはないんだけど、ポップであることと曲のクオリティの高さは、若手じゃかなわないんだろうなーと思わせる。まだまだ彼らが現役だってことを思い知らせたアルバムだ。

ベストトラック:♯1「Turn Turn」


オススメ度:★★★☆


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VELTPUNCH『Paint your life gray 』
 立教大学の音楽サークルを中心に組まれた4人組のバンド、VELTPUNCH(ベルトパンチ)、2008年発表のメジャー移籍第一弾アルバム「Paint your life gray 」。実は結成から十年以上経っているバンドだったりします。自分は四年前ぐらいに出た「 question no.13 」以来に聴く音源なんだけど、今回のアルバムはメンバーチェンジを経たのもあり、別バンドみたいに変化して面白かった♪日本だと、90年代中盤のスマパンに影響を受けた、現在流行っている男女ツインボーカルの先駆け的存在でしょうか。まあ、スマパンってよりは、ピクシーズのほうが近い気もしますが。メジャー移籍でやっと火がつくかなーと思いつつ、本編のほうにいってみましょうか。

 メンバーは4人組になったんだけど、4人とも歌えて(一人はスクリーム担当)、3人が作曲に関わっていて、かなりバラエティ色豊かでとっちらかっている(笑)印象のアルバムです。強引に括るとしたら、オルタナティブロックって一言しか繋がりがない気がする。でも、このバンド特有のメロディと歌詞の奇天烈さがあって、聴いていて興味深い。英詞と日本語詞の割合は半々ぐらいか。
 
 一曲目の始めで「千葉に住む黒いネズミが群衆を支配してんだ 吐き気 ファウルボール 元気なのは挨拶だけか?」(♯1「MOUSE OF THE PAIN」)と宣言し最終曲の最後で「こんな音楽 二度と聴かなくてもいい!」(♯10「Your corolla」)だもの。相変わらず、攻撃的な感じが頼もしいですw
 アルバム全体を通して、アルバムタイトルの「Paint your life gray 」通り、2008年現在の東京に生きる若者の気怠さや、やり切れなさを描いています。グレーは時代の空気的意味合いだと思います。今回は、今まで以上にフロントマンの長沼の歌詞が冴えてます♪

「途方にも暮れる 記憶の生産が人生なら」(♯2「DIC 954」)、
「雨が降る東京に鬱を凌ぐ傘が足りないよ 不感症の僕達に気付いてよ」(♯4「STANDING OVATION」)
「『退屈』はもう限界です」(♯6「CRAWL」)
「枯れだした闘争心 牙も虫歯になりそうで」(♯8「H.A.N.A.T.A.V.A」)

退屈なんだけど、沸々と内面で沸騰してる感じと言えばいいか。その癖、メロディラインは疾走感のあるギターロックでコーラスのアレンジも工夫されていて、ギャップが面白いです。特にシングルとして切った♯6「CRAWL」とか人懐っこいメロだし。ギターがメインボーカルを取っている曲があったり、曲ごとにカラー豊か。
 でも個人的に真骨頂は、NIRVANAっぽいガレージロックの♯8「H.A.N.A.T.A.V.A」。メロディはカッコいいんだけど、「君の猫になりたい」って男視点からの曲だったり(>逆視点は多いけど(笑))。歌詞が「ミニスカートで雨宿りが夢なので」とか、「君が鼻をかんだテッシュを何個か頂戴して花束を作ろう。」がサビだったり、まあベルトパンチしかやらなそうな曲ですw
是非、この手の個性で攻めていって欲しいと思いました。とっちらかってるし、メジャーっぽくない音源だけど、深化を感じます。

ベストトラック:♯6「CRAWL」


オススメ度:★★★★


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Thom Yorke『The Eraser』
 レディオヘッドのフロントマン、トム・ヨークの2006年発表のソロデビューアルバム「The Eraser」。発表から、すぐに店頭に並んでいて驚いた記憶がある。
レディオヘッドの「イン・レインボウズ」 制作と同時に進められていました。このアルバムは、「イン・レインボウズ」の双子的なアルバムと言ってもいいのではないでしょうか。バンドの音源でこのアルバムに一番近い手触りなのは、「キッドA」だと思います。
 
 レディオヘッドと同じく、ナイジェル・ゴドリッチがプロデュースしています。電子のミニマルビートにヤケに生々しく聴こえるトムの声がのっています。今回は、今までにないぐらいにトム・ヨークの声が優しく聴こえます。デジタルビートに徹しているために、彼の声の個性が更に際立つ感じになっています。アルバム全体として、肩の力が抜けている感じで、レディオヘッドという巨大になり過ぎたバンドで発表できなかった制作の断片を実験的に試している感じを受けます。
 「ヘイル・トゥ・ザ・シーフ 」、「ジ•イレイザー」、「イン・レインボウズ」という順番で聴いていくと何をトム・ヨークがしたかったのか、音の変遷がよく分かっていいと思います。♯2、6、8が特にオススメ♪にしても、レディオヘッドのファンはコアな人多いから、「甘い」とか「緩い」とか批判多そうだ(笑)
このアルバムは地味だけど、穏やかで、レディオヘッドにない暖かさがあって、自分は名盤だと思いました。ループさせても、レディオヘッドのアルバムみたいに聴いていて疲れないしね。

ベストトラック:♯8「Harrowdown Hill」


オススメ度:★★★★☆


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Sigur Ros『Agaetis Byrjun』
 シガー・ロスの1999年発表の世界デビュー盤「アゲイティス・ビリュン」(良き船出)。
アイスランド語をシガー・ロスが勝手に変化させて、「ホープランド語」と名付けた言語を使い、唯一無二の世界を構築し、このアルバムでブレイクしました。このアルバムでで彼らの存在を自分は知ったんだけど、数年前に聴いた時にマイブラの「ラヴレス」並の衝撃でした。
 レディオヘッドのツアーにアイスランドのバンドが同行しているということで気になってたんだけど、レディヘッド以上のインパクトでした。歌詞とか、「ホープランド語」なんでw、何言ってるのか全然分からないんだけども、胸に響くんですよね。音楽って、言語や肌の色とか関係ない、そーゆう単純なものだと思います。
 メロディ、音響技術、演奏、アレンジと全て「良い」とか「悪い」とかじゃなくて、他のアーティストと比較して別次元です。これをポストロックや音響系って言葉で括っていいものか迷うんだけど、最も祈りに近い音楽。

 一体、どこの世界から、この音は来たんだろう?と。結局、今でも彼らの音源の中で一番聴くマストなアルバムになってます。特に♯2、3、8、9とかオススメです。全曲捨て曲なしなんだけどね;
 デビューアルバムがもろにシューゲイザー系だったんだけど、そこから明らかに飛んじゃってます。ヨンシーのファルセットと歪んだギター、壮麗なストリングス、時節効果的に入ってくるキーボードと、全部合わせると普通なら、ノイズになりかねないのを、綺麗なオーケストラに昇華しています。

 六分以上の曲がアルバムの過半数占めていたり、言葉が分からないことが敷居になって、シガー•ロスを避けてきた人もいるかと思いますが、とりあえず聴いたことない人は一度は聴いてください♪

ベストトラック:♯2「Svefn-g-englar」


オススメトラック:♯3「staralfur」


オススメ度:★★★★★


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Good Dog Happy Men『 the GOLDENBELLCITY 』
 元BURGER NUDSのメンバーが中心となって結成した4人組のバンド、Good Dog Happy Men(グッドドッグハッピーメン、以下GDHM)の2007年発表のファーストフルアルバム「 the GOLDENBELLCITY」。ゴールデンベルシティという架空の街の住人を中心に物語を紡ぐ。「Most beautiful in the world」がこのアルバムの物語の続きになるんだけど、先に発売してたりと、スターウォーズ式なリリース順で色々と紛らわしい!!

 絵本のような無国籍の国で起きる物語を基本として、それを音楽として鳴らしています。現在の日本のシーンだと似てるバンドはないような……もの凄く、好き嫌いの分かれるバンドだと思います(笑)
 音的は、純粋なギターロックや、ロックに収まらないアプローチで口笛ソングのようなものやロシア民謡っぽいリズムのものなどなど~もはや闇鍋w
かと言って、サイケな感じでもないんだよなー世界名作アニメとか、そんなノリの主題歌みたいな感じかな~曲ごとに、主人公がいて、曲によっては他の曲の登場人物が出てきて物語が交錯したりします。バーガーナッズで否定したはずの、第三者の客観視点から「物語」を通すことによって、表現するという方法に戻ってきています。陽性の物語に、ガラリと転じていますが。

 音的には、ツインドラム編成が特徴なのですが、以前の音源に比べると、二台のドラムの使い方やアレンジが巧くなってます。あとは、ボーカルの門田の癖のある声かな。
 ライブだとロックバンドなんだけど、音源だと不思議の国の人たちで(笑)、もの凄く違和感ある。何聴いたらこんな音になるのか、分からないなー現在のシーンで癖のあるバンドですが、癖がある分ハマったら深いと思うので気になったら、是非♪

「『もう二度と辛い事がおきませんように』 星になった君をからかった。」(♯3「Apple star storyS」)
「希望的観測で生温くなったBeer 乾杯、俺たちは喜劇役者でいようぜ」(♯4「そして列車は行く」)
「美しい事を忘れないように 短すぎるこの命を選んだ」(♯15「今、万感の想いを込めて」)

ベストトラック:♯4「そして列車は行く」

オススメ度:★★★★


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Eskju Divine『HEIGHTS』
 スウェーデンのスリーピースバンド、エスキュウ・ディヴァイン 、2006年発表の2ndアルバム。デビュー盤で、ギターレスなのに、ロックというセンセーショナルなデビューを飾った彼らであるが、この2ndでは、さらにエモ色が強くなっています。曲の前奏で高揚感を増す祝祭的なコーラスが聴いていて気持ち良い♪♯1「Release me」、♯10「Skargarden」の前奏が顕著です。
 ギターレスな部分でキーンとかに似た感じもありますが、さらに泣きが入っているボーカル、アレンジもピアノやストリングス主体で、非常に北欧っぽいバンドです。ウォール・オブ・サウンドを狙ったアプローチで、これだけ少ない楽器とエフェクトでトリップ感を出しているところは、評価できると思います。

 ただ、歌詞が弱い感じがします。中学生英語のようなw、ちょっと語彙力のなさを露呈していて、言葉を追うと結構萎えます;まあ、公用語とかスウェーデン語だし、仕方ないのかなーそこだけは、残念。ボーカルも、音として聴いてください(笑)
 去年の来日公演も観たんだけど、若いのになかなか演奏がまとまっていて、空間を切り裂くキラキラしたキーボードと泣き声のようなエモーショナルなボーカルなと、渋谷のハコを彼らの色に染めていました。音の売りである部分が、日本人好みなバンドだと思います。キーン、コールドプレイ、レディオヘッドとか好きなら、一度は試聴して欲しいです。

ベストトラック:♯3「Hold on」


オススメ度:★★★☆


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Nine Inch Nails『 The Slip 』
 ナイン・インチ・ネイルズ、2008年発表の「 The Slip 」。この「The Slip」は世界で25万枚限定生産。全ての盤にシリアルナンバーが施されています。あのNINですら、CD版をリリースすることの意味付けをこのDL時代に必死に行っているような気がしますねwこのアルバムも彼の公式サイトから無料でDLできます。トレント•レズナーがブログで「いつもサポートしてくれてありがとう、これは俺のおごりだ」という言葉とともに、このアルバムの無料DLが5月5日から始まったことが記憶に新しい。

 前作の「GHOSTS」から二ヶ月でニューアルバムがネット上に出るという異常なリリースペースからも現在のトレントが創作の波に乗っていることが分かります。そして、前作が全てインストだったのと比較して、今回はまた歌い始めてます。……正直、もう歌わなくても彼の才能ならやっていけるだろう?って思っている人も多そうだけど、自分もその一人でした。トラックメーカーとして、ずば抜けたセンスをもっているからこそ、プロデューサーに専念しても良いんじゃないのかなーと。まあ、純粋なファンはそんなこと微塵も思ってないだろうけど(笑)
 前作が全36曲、二時間近い大作だったのと比べて、今作は全10曲、44分とコンパクトにまとまっています。あの完璧主義者のトレントが、三週間(ありえないぐらい短い)で一気に録音したようです。

 音的には「YEAR ZERO」と「With Teeth」の間ぐらいになるかな。インダストリアルなんだけど、生演奏色が強く、ロック寄り。エレクトロニックなビート感とノイズの使い方が絶妙です♪歌詞は攻撃モードに戻っているんだけど、いつも以上に個人の心情に寄り添っている感じがします。「俺」が考えていること、感じたことを中心に描写していきます。
「俺にはまだ、その強さが残っているんだろうか 弱ってきている気がするよ」(♯4「Discipline」)
「こんなの俺の顔じゃない こんなの、俺の人生じゃない」(♯6「Head Down」)

 他の曲がダンサブルな曲が多いので、アルバム後半へのアクセントになる曲、ピアノ弾き語りで始まる♯7「Lights In The Sky」が昔のNINっぽい病んだ感じがして(笑)、耳に残る。インダストリアルの盟主みたいな紹介のされかたをされるが、やはり、この人は無音部分の使い方や静かな曲を演ってる時の神がかった緊迫した空気感は他のアーティストには真似できないと思う。コピー出来るなら、90年代のうちに消えていただろうね。ただ、「The Frajile」の頃のノイズと美しいメロディの絶妙なバランスとネガティブな外に向かうエネルギーを両立出来た黄金期を超えることはないのかなーとも思っている。
……にしても、PVはっちゃけ過ぎだろw

ベストトラック:♯4「Discipline」


オススメ度:★★★☆


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KYTE『KYTE』
 次世代シガーロスまたは、レディオヘッドなどと比べられるイギリスの五人組バンド、カイトの2007年発表のデビュー盤「カイト」。これで、平均年齢20歳とかだもんなー日本のバンドとかと比較すると、嫌になっちゃうね;
 いわゆる、マイスペースから有名になった新世代バンドなんだけど、レコード会社や音楽紙から評価される前に、マイスペースで一般ユーザーからの選別を受けている訳で、実力は折り紙付きです♪九分近い曲があったり、アルバム一枚目から、かなり飛ばしてます!!八曲中、五曲は六分台という、リクエストをかける側の事情なんてお構いなしの尺が素晴らしい(笑)

 内容のほうも次世代音響系バンドとしても文句なしで(ちょっとシューゲイザー寄り)、正直完成度が高過ぎるがゆえに、次のアルバムが全く予想出来ない。比較対象にのぼる、今や世界中のミュージシャンの憧れになっているシガーロスやレディオヘッドだってデビューアルバムはこんなに完成度高くなかったぞ?;
 ♯1「Sunlight」のドラマチックな曲展開に耳を奪われたなら、アルバムを通して聴くべきだと思います。エモーショナルかつドラマチックな展開が、全ての曲に言える共通点です。メロディラインのメランコリックな感じとかデンマークのMEWとか彷彿させるな。MP3を始めとした圧縮音源でなく、これはちゃんとCDで聴いて欲しいアルバムだ。耳を持っていかれます♪

ベストトラック:♯1「Sunlight」


オススメ度:★★★★


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BURGER NUDS 『symphony』
 BURGER NUDS (バーガーナッズ)、2003年発表のオリジナルアルバムとしては、ラストアルバムとなった「symphony」。バンプが売れたせいで、ポストバンプ扱いされて、一部で知名度はあがったわけだが、鬱ロックの旗手としての存在感が大きいまま知る人ぞ知るバンドとして消えてしまった。ギターロックとして聴いた時に、実はかなりポップなメロディをもっていたり、掛け合いのコーラスワークが面白かったりするのだが、その辺りが、「鬱ロックバンドである」という前提により、ほとんどの人には聴く前の壁になってしまったことは残念でならない。センスがあるのに、プロモーションといった部分で失敗したように思う。彼らが所属していたレーベル、テレスコープは現アートスクールのフロントマンの木下がいたりと、そっち系のレーベルとしては希有な存在だった。

 バーガーナッズは徹頭徹尾、絶望を唄うことによって、生のエネルギーに転換する。表現の核としては、syrup16gなどと通じるものがある。ただ、彼らは第三者的な視点で物語を描くのを得意とする部分が、表現方法としてその他大勢のバンドと異なっている。

 最終章をこの頃から意識していたのかは分からないが、歌詞はそれまでのアルバムが閉塞感が立ち込めて自閉していたのに比べ、「君」との関係に焦点がおかれているようだ。ただ、君との二人の関係性において本当の意味で「繋がる」ことはない。二人の関係性を描くことによって、今まで以上に、より孤独を深くしている。ただ、いつか「君」(=世界)と繋がることを願って、物語は終わる。最後の歌詞は、「全てをただ許せるような夢を見た 一瞬だけでも永久に笑っていたよ」(♯11「神様ごっこ」)というように。

 ♯10「無限交響曲」だけが、陽性の曲で、次のバンドGood Dog Happy Menに極めて近い。それもそのはず、この曲だけ現GDHMの二人だけで作っているからなんだけどね。このアルバムの途中でバーガーナッズというバンドは既に終わっていて、GDHMとしての再生が始まっているように思う。バーガーナッズとしてザクザクと曲を使い斬りつけていって、ある程度までいって、傷が回復していく過程のカサブタみたいなアルバムなのかなーと想像している。ギターロックとしても、鬱ロックとしてもかなり高水準にまとまっていて、良いアルバムだと思うんだけど、あまり知られていないのがねぇ……

「『排泄』君はそれを『愛』と間違えた よく見てごらん ケダモノ」(♯1「空気清浄機」)
「子供達は残酷に笑う 皆いつか 大人になるから」(♯4「指輪」)
「『死んでみたくなる』笑って言う君に異常などないさ」(♯7「遺失物取り扱い係」)
「生命を唄っていたのは 神様じゃない その絶望」(♯11「神様ごっこ」)


ベストトラック:♯4「指輪」


オススメ度:★★★★


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電気グルーヴ『 J-POP 』
 電気グルーヴ、2008年発表の八年ぶりのアルバム「J-POP」。いや、彼らの健在っぷりが分かるアルバムです。前作と比較して、かなりバックトラックの音数を絞っていたり、ギターが結構入っていたりと、今までより多少テイストが変わっている気がしますが、ひさびさに本気モードの彼らが聴けます♪

 ただ、当てつけのアルバムタイトル通り、シニカルで批評性の強いアルバムだと思いました。個人的には、歌詞とか今までよりも真面目で、もっと電気グルーヴぽくフッキれて欲しいなーと……ジャケットとかPVだけでは、なくね(笑)電気グルーヴは筋少みたいに、良い意味で日本を代表する阿呆なユニットだと思っているので大人になってしまうのではなく、もっと「勢い」が欲しいところ。
 今回は全体を通してシングルを中心に、ポップなんだけど、音的には静的な要素が多いです。ゲストミュージシャンとして、ビークルのヒダカトオルがギター弾いてたり、七尾旅人や篠原ともえがコーラスで参加してします。今年の秋には早くもニューアルバムが出るみたいですね。

 個人的には、彼らの一番の特異性が出るのがPVだと思っています。マトモなトラックに異様なテンションと下品な感じの映像が載っていて、観ていて笑えるものが多いです。80sテイストの「少年ヤング」と「モノノケダンス」のPVが阿呆で面白かったのでwあげておきます。

ベストトラック:♯8「少年ヤング」


阿呆PV:♯6「モノノケダンス」


オススメ度:★★★


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Sigur Ros『 Von 』
 今や、ビョークと並びアイスランドを代表するロックバンドとなったシガー・ロスの幻のデビュー・アルバム「Von」。本国、アイスランドでは、1997年に発表されました。「Von」はアイスランド語で「希望」を意味します。

 内容はと言いますと、「Ágætis Byrjun 」以降のブレイクしたシガー•ロスとは音が明らかに違います。タイトル通り、この音源から希望を見いだせるかどうかは、もはや個人の趣味の範疇という感じがします(笑)
また、12曲72分収録という、一曲一曲がドラマチックな曲展開で長いのが特徴です。10分クラスの曲もあるしね。アルバム、冒頭の♯1「Sigur Ros」とか最初聴いた時は、悲鳴とかノイズとか入ってて、ちょっと怖かったしね;
 この音源のただ手探りで一生懸命音響実験を繰り広げている感じが個人的には、好きです。近年のトラックに比べるとノイズと無音域が多く、音響系と言うよりも、シューゲイザーなサウンドが特徴です。シガーロスの括りとして見るのか、優れたシューゲイザーの音源として見るのかによって評価が二分されると思います。このアヴァンギャルドで攻めている感じと浮遊感を同居させているのってかなり難しいことだと思うのだけど、どうなのでしょう?この盤から、レコーディングエンジニアチックなオタク性が垣間見えるし(最新アルバムでも音響効果を計算していて緻密)、何よりまだ作ってるシガーロスのメンバーが人っぽいところが親近感w次のアルバムからは、全く別次元に行ってしまうので。
 PVは、アコースティック版の「Von」。初期から、音響だけでなく、メロディセンスもズバ抜けている。

ベストトラック:♯9「Von」


オススメ度:★★★★☆


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Animal Collective『 Strawberry Jam 』
 アメリカ、ボルチモアの四人組バンド、アニマル・コレクティヴの2007年発表の七枚目のスタジオアルバム「ストロベリージャム」。相変わらず、好き勝手やってます (笑)無理に既存のジャンル分けに当てはめると、フリーフォークってことになるんだろうな。

 この人たちほど、音楽を自由な発想で楽しんでるメジャーなバンドっていないんじゃないか。アルバムごとに作風が変わるバンドなんだけど、前作アルバムのフィールズのような幽玄な感じはなく、アナログな打楽器やどんなもの叩いて音出してるか分からないような音がコラージュされていて、音を耳で追いかけているだけで面白いです♪このアルバムの特徴としては前作のシューゲイズサウンドを意図的に封印したいがためか、ギターを使っていません。ギターが必要な場所は打楽器を重ねることでリズムで押していっています。
 ちょっと初期のアルバムにスタンス的に戻ってきた感じはする。サイケで土の匂いのする口笛で作られたかのようなメロディラインと、まるでパーティ会場でジャムってるようなノイズだらけのバックトラックが、アナログ感と躍動感を紡いでいる。この人たちの曲って変な曲だらけなんだけど、不思議と耳に残る。今回も曲数は八曲しかない。

 余談だが、ポップマエストロとか若き天才扱いされている邦インディーズのトクマルシューゴだけど、日本で他にいないタイプなだけで、もろにアニマル・コレクティヴの影響下な気がするんだけど、みんな指摘しないような?

ベストトラック:♯1「Peacebone」


オススメ度:★★★★


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the pillows『 PIED PIPER 』
 結成19年目、ピロウズの2008年発表のニューアルバム「PIED PIPER」(タイトルは「ハーメルンの笛吹き」のこと)。前作でエイベックスに移籍してから、凄い勢いでシングル切ってるわけで、バンドが調子が良いのは聴かなくても分かっていたが……この人たち、もういい年齢なのに、なんでこんなに若手バンドみたいな若い音が出せるんだろう?(笑)
 11曲で40分ないのにも、ピロウズの現在の好調さが数字に出ている気がする。トータルタイムが短いほうが彼らの場合は、過去作から、名盤率が高いので。アルバム「MY FOOT 」辺りから、セカンドギターの絡みにもかなり気を遣って、アレンジを捻るようになってきたが(♯2「New Animal」ので前奏とか、♯5とか)、今回も若手には出来ないような巧みなアレンジを聴かしてくれます♪音は若いのにアレンジが巧みって、かなりレアなバンドだと思う。♯4「Last Holiday」とかミディアム調なんだけど、貫禄あるよね。

 活動時期がほぼ同期のミスチルとよく比較されるんだけど、ミスチルは「どんなに辛くても現実へ立ち向かっていく」こと「少しでも現実に繋がる」ことを歌っていくのに対し、ピロウズは「失った現実や青春」を懐かしんだり、「今、君はどうしてるかな?」的な失恋ソングが多くて、ひたすらに夢見がちという~よって一部のファンには熱烈に支持されるんだけどね(笑)
それが、♯3「No Surrender」で「必ず連れ出してみせる」って言い切った時に、あー突き抜けたなーと思った。いつものピロウズなら、「一緒に行こうよ?」な表現になると思うんだけどw

 日本のオルタナロックのシーンでは彼らは一番のベテランだけど、それが不遇の時期を乗り越えて、結成20年目を控えて過去最高のセールスを叩き出しているっていう事実に、ちょっと救われる。「何度も躓いてるうちに 羽が無くても飛ぶ気になったのさ」(♯2「New Animal」)

ベストトラック:♯2「New Animal」


オススメ度:★★★★


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The Draytones『Forever On』
 北ロンドン、マズウェル•ヒルのを拠点に活動するスリーピースバンド、ザ•ドレイトーンズの日本デビューEP「フォーエヴァー•オン」。契約したのが、the viewを発掘した1965レコーズのオーナー(元ラフ•トレードのA&R)ということで、新人でも話題にのぼった。最近のUKってデビューバンドラッシュで正直、食傷気味であるが(笑)、とりあえず聴いてみた。

 音は直球のガレージロック、曲調がキンクスっぽい。ただし、音の隙間がかなりスカスカにとってあり、楽器の数も最低限度しかなく、少ない。ひさびさに、こんな音数が少ない、ザワザワしたロック聴いたなータイトな音なんだけど、ちょっと湿った感じの音。確かに、そういう部分は、the viewぽいな。ボーカルは、ちょっと鼻歌みたいな鼻にかかった歌い方で、ハスキーで高音域でカスれるのが特徴か。全体的にマイナー調の哀愁漂うメロディが多い。あとは、ドラムが一筋縄ではいかない感じの、癖のある叩き方でヤケに耳に残る。♯6だけドラムがメインボーカルとってる。まだ若いのもあって、歌詞の練り込みや深さが足りない感じはある。
 全体としては、バンド然とした音で、良いバンドだとは思うんだけど、最近のバブル気味とも言えるUKロックシーンじゃ、ちょっとキャラクターが弱い感じがしますw市場にない音か、同一ジャンルで圧倒的な個性がないと生き残りって辛いと思うんだよ。音楽とか嗜好品だと、特にね。まだ二十歳そこそこだから、ザ•ドレイトーンズの今後に期待したいと思う。

ベストトラック:♯1「Keep Loving Me」


オススメ度:★★★☆


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Yeti『Yume』
 最後のリバティーンズ、 遂に始動!!てな感じのキャッチコピーがついてる元リバティーンズのベーシスト、ジョン•ハッサール率いる四人組のバンド、イエティの2007年発表の日本でのデビュールアバム「ユメ」。これ聴いて、あまりにリバティーンズと違うことに驚く人も多いと思うんだけど、リバティーンズが「未完成さ」を売りにしていたのと異なり、かなり完成度高いです。ひさびさの掘り出しものです!!
 ラーズとかバーズのキラキラした感じのポップさやネオアコが好きな人はツボに入ると思います。最近のバンドで近いのは、コーラルとかかな。蒼い感じのメロディとメランコリーさ、多重コーラスとシンプルなギター、それだけでワクワクします♪十二曲、39分があっという間。

 ジョン・ハッサールって、実はかなり才能をもった人なんですね。最初、イエティって雪男って意味なので、ジョン•ハッサールのイメージ通り、地味なバンド(笑)って思いました。リバティーンズの時は、ピートとカールにフロントは譲って後ろで、黙々とベースを弾いてたんだけど……歌えるし、曲もメインで書けるしと、凄い才能が眠っていたものだなーと感心しました。能ある鷹は爪をナントカ~こーゆう、時代を超えて愛されるメロディメーカーが残っていって欲しいなーと思う。特にジョン•ハッサールが書いている、♯1、3、4、6、8、10のメロディの良さが頭に残る。♯1の「Never Lose Your Sense Of Wonder」の出だしとかラーズの「there she goes」みたいでカッコいいイし♪相変わらずゴシップだらけのベイビーシャンブルズ、ダーティプリティシングスと元リバティーンズのバンドはそれぞれ活動しているんだけど、イエティが一番最後まで残りそうな気がします。音がバンド然としているところ、どんな音を鳴らしたいか自覚しているところ、時代関係なく良いメロディであることなどなど、残る要素がたっぷり。
 地味に良いバンドなので、気になっているのなら、是非聴いて欲しいと思います。

ベストトラック:♯4「Keep Pushing On」


オススメ度:★★★★


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L’Arc~en~Ciel『 KISS 』
 ラルクアンシエル、二年五ヶ月ぶりの2007年発表のアルバム「KISS 」。……ついにchaos_cafeが禁断のビジュアル系のレビューに手を出してしまったと思った貴方!!いや、にわかリスナーじゃなくて、「DUNE」からリアルタイムで追ってたするんだよ?あの頃は、メジャーだとイエモンとか黒夢とかいたけどビジュアル系とかは、日本でもマイノリティの文化でしかなかったけど、まだ生暖かい時代で馴れ合っていたなーとか…黒hyde、白hydeコスとか…古き良き時代を懐かしむには止めとくか(笑)
 ラルク自体は、音源によって好き嫌いは、かなり分かれます。そもそも一時期、ビジュアル系全体がもてはやされた時期があって、それに嫌気がさして、本人たちは「俺らはアイドルじゃないぞ?」的に、ビジュアル系であることを否定して、如何にもなロックを鳴らして違和感あったんだけど(前作のアルバム「AWAKE 」、「SMILE」辺りがまさにそう)、このアルバムを聴いて、結局は戻ってきたなーと思った。
 元は、cureとかデヴィッド・ボウイとかT-REXとかに、グラム・ロックやニューウェーブでちょっと陰のある音楽に憧れてメイクとともに音楽を始めた人たちが、ハードロックやインダストリアル的なアプローチを試みても、音的な基礎要素が違う訳でハマらない訳さ。それに本人たちが気付いたのかは分からないんだけど、今回は歌謡曲的なメロディと軽い感じの華やかななシンセのアレンジで曲が鳴っていて、ラルクとしての音のオリジナリティが表出している。ビジュアル系と呼ばれていた時代に一回りして先祖帰りしてるような気もしするんだけど(「Lies and Truth」とか横切るな)、演奏レベル、曲構成の巧みさなどが以前に比べて格段に上がっている。
 前奏で、あ、ラルクだなって分かるw♯3「MY HEART DRAWS A DREAM」とか、ラルク王道な華やかな感じメロディとアレンジで、ひさびさのヒットだった♪どの曲も、作曲したメンバーの個性が出ていて、カラーが違って面白い。歌詞的には♯7「DAYBREAK’S BELL」を筆頭に「平和」をテーマに掲げたものが多い。また、ロック色が強い曲もあるんだけど、それが♯8「海辺」や♯11「雪の足跡」などの壮大なバラードを引き立てている。
17年活動していて、未だにこれだけバンドに勢いがあるのも、第一線で人気あるのも凄いなーと思う。ラルクは、明らかに曲の展開やメロディは日本のバンドなんだけど、マクロな視点で見ると不思議と無国籍な感じなんだよね。ちょっと面白いバンドだ。

ベストトラック:♯3「MY HEART DRAWS A DREAM」


オススメ度:★★★★


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Kaiser Chiefs『Yours Truly, Angry Mob 』
 イギリスのリーズ出身の五人組バンド、カイザー・チーフスの2007年発表の2nd「 アングリー・モブ~怒れる群集 」。いやーこのアルバムは、爽快なまでにブリット•ポップです。1990年代前半のイギリスの空気を再現している感じで、オッサンリスナーほどワクワクすると思います(笑)
 このアルバムの彼らに一番近いのは、デビュー当時のブラーかな。あとは、パルプってところですか。英国人特有のシニカルな精神も持ち合わせていて、聴いているとなんかやっと伝統的なバンドが復活したなーという安心感があります。暑かろうが、寒かろうがスーツにネクタイだしねw

 デビューアルバムの路線を更に洗練させていて、どの曲もシンガロングを誘発させる強力なメロディと、社会風刺、自己風刺を含めたシニカルな歌詞がのっているという共通点があります。今回は前作での商業的な成功を自嘲しているところが目立つかな。
 ♯1「Ruby」のサビなんて「ルビ、ルビ、ルビィー♪」だもの!ビートルズからの伝統のような気がするんだけど、英語圏以外にも分かる英単語でサビをシンガロング出来るように構成するというサービス精神とポップネスさは、他のひねくれた新人バンドもお手本にしてほしいと思います(笑)
 前作以上に、演奏が安定していてリズム隊が骨太になっているので、安心して全曲聴けるアルバムです♪ただ、前作ほどの驚きはないかな。ちなみに、UKツアーの時に同じニュー・ウェイヴバンドである日本のバンド、ポリシックスを連れてまわっていた事もあり、それで彼らのことを知った人も多いかもしれない。世界というより、やはり英国では、カイザー・チーフスは最近の新人バンドの中では、突出した人気を誇ります。

ベストトラック:♯1「Ruby」


オススメ度:★★★★


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The Libertines『Up the Bracket 』
 ザ・リバティーンズの2002年発表のデビューアルバム「アップ・ザ・ブラケット」。00年代世代の歴史的な名盤としての地位を確保してる訳で、今更、あんまり語ることはないか<もしれない(笑)

 イギリス、ロンドン出身の二人のフロントマンかつソングライターが牽引するガレージバンド。ピート•ドハーティとカール•バラーの二人の才能や確執、ドラッグ問題など、公私ともにスキャンダラスなバンドのために、当時は売り上げ以上に注目を集めた。ラフトレードと契約して、順風満帆だったかに思われたが、このファーストアルバムリリースとともにピート•ドハーティのドラッグ問題が悪化し、2004年にほぼ活動停止。2ndアルバムも出るには出たが、内容がこのアルバムと比較対象になるレベルではないので、とりあえずこのアルバムについて書く。

 いや、演奏レベル&音質云々は置いて、この「今」を冷凍パックしたような青臭さと音の若さは、文句なしにカッコいい♪初期衝動って一言で片付けたくないけど、一番近い言葉はそうなのかもしれない。
 ♯1「VERTIGO」♯2「DEATH ON THE STAIRS」、♯4「TIME FOR HEROES」、♯5「BOYS IN THE BAND」、♯7「UP THE BRACKET」、♯13「WHAT A WASTER」などオススメ曲だらけ!!奇跡的なバランスで成り立っているロックンロールだと思う。♯2「DEATH ON THE STAIRS」のコーラスが入って来る瞬間とか、鳥肌ものでもう何度聴いたか分からない。性急に転がるような演奏なんだけど、曲構成やアレンジの巧さが他の同世代のバンドの中で群を抜いていた。ホワイトストライプスとかストロークスなど同時期デビューの凄いバンドはいるんだけど、彼らよりも、よりポップであることがリバティーンズの分かりやすい特徴だろう。また、ピートのアイロニーを含んだ歌詞、「野球帽を被ったアメリカかぶれの英国男ほど悲惨な光景はない」などのような詩自体も深いし、耳に残る。

 この盤だけでは、分からないかもしれないから、歴史的背景を軽く説明しておくと、ブリットポップのブームが90年代の後半に失速して、焼畑みたいになったイギリスの音楽シーンでオアシスが迷走する中、唯一気を吐いていたのは、レディオヘッドぐらいだった。ある意味、イギリスの現状を現しているバンドだと思うが、孤高のバンド過ぎて市民が自己投影出来るバンドではなかった。そこに、中流階級の大学を中退して音楽に賭けた安アパートの二人組が、ギター片手に全英を席巻していく。また、自分たちのアパートにファンを呼び、ゲリラギグを開いたりしていた、彼らの分け隔てない人なつっこさも、人気の要因の一つだろう。
 彼らは、イギリスの「何一つ誇れない、居場所が無い」若者たちの想いを期待を全て飲み込み、夢を実現させて、最後は破綻していく……バンドの結成から、活動停止までが秀逸過ぎるドキュメンタリーだった。理想を投影させたアルカディア号、出発のドキュメントにして、崩壊始まりへの序曲が、この「アップ・ザ・ブラケット」というアルバムだ。バンドの成功とともに、知名度は上がり、金回りは良くなり、ピートはドラッグに溺れてく。何がトリガーになるかは分からないんだけど、このアルバムはその未来を知らないがゆえの陽気さが漂っていて、ちょっと物悲しい。
 でも、最近のデビューの若手のバンドなんかは、よくリバティーンズを聴いて音楽を始めたとか、好きなアーティストに上げるから、リバティーンズがデビューし、このアルバムが出ることにより、UKの次の世代へのバトンが渡されたように思う。

ベストトラック:♯4「Time For Heroes」


オススメ度:★★★★☆


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The Music『THE MUSIC』
 ザ・ミュージックの2002年発表のデビューアルバム「ザ・ミュージック」。2000年代初めのデビュー組として、同期にはホワイト・ストライプスやストロークスなど一筋縄ではいかないバンドがいる訳ですが、彼らもこのデビューアルバムは、インパクトありました。まあ、バンド名が「ザ・ミュージック」ですから、これだけ不遜かつ自信を感じるバンド名は他にはありますまい。検索かける時に、もの凄い数が引っかかって選り分けるのが大変なんだけどね!あんまり、そーゆう部分では計算高くなさそうだ(笑)

 既存の歌メロを基軸としたロックシーンから、セッションで生まれたようなリズムやグルーヴ主体の横ノリをベースにした音は、ニューウェーブやフロアをターゲットにしていて、斬新でした。この後のUKロックシーンから、フランツやクラクソンズなど「踊れる」ロックを牽引したのはこの「ザ・ミュージック」というアルバムです。とりあえず、♯2「The People」というアンセムを聴いて、リズムに乗れればハマれると思います。フロントマンのロバート・ハーヴェイのボーカルの高音域は、初聴だとインパクトがあると思います。また、 本人たちは、フジ・ロック・フェスティバル好きを公言しており、他のアーティストに比べて結構な頻度で来日している。


ベストトラック:♯2「The People」


オススメ度:★★★☆

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ELLEGARDEN『 ELLEGARDEN BEST(1999~2008) 』
 今週末に活動を休止する、ELLEGARDEN(エルレガーデン)ってバンドがある。分かりやすいぐらいに、エモ&メロコアな音を鳴らしているバンドだ(笑)
曲ごとに、ブレイクする場所が分かりやすいぐらいにキマっている。バックトラックを追いかけてればすぐに分かるけど、ドラムがいきなり入ってきたり、ギターが止まったりする瞬間が、ジャンプしたり、モッシュの瞬間イコールという親切な設計なので、ファンでなくても分かりやすい。三分間にそれがめまぐるしく起こる。また、エモ系の中では歌モノなので、一番初心者が入りやすいバンドだと思う。そのバンドの最初のベストアルバム。レーベル側の意思から、リリースされたようだ。

 ハッキリ言ってしまうと、彼らはもの凄く演奏が巧い訳(YouTubeに上がっているカバー曲の数から、曲自体もそんなに難しくないことも分かる)でも、ビジュアル的に華がある訳でもないのに、十代を中心に圧倒的に人気がある。ベストアルバム含めて、活動期間十年でアルバム六枚って枚数は、日本のバンドにしてはリリースが少ないほうだ。エモやメロコアを分かりやすい形で日本に浸透させた、功績は大きいと思う。また、邦インディーシーンにおいて、ハーフミリオンクラスの売り上げ数字を大した宣伝もせずに出せるという事実は既存のシーンを塗り替え、下の世代のバンドにとって、メジャーに行かなくて好きな音を鳴らしても「食べていける」という可能性を残した。また、ライブもブレイクしてからは軒並み、ソールドアウトで、プラチナチケット化が進んでいる。そんな中でチケットを二千円台の値段を死守するところとか、アルバムも律儀に洋楽の安い価格体系に揃えたりとファンを大切にする姿勢もファンから支持を集めてきた。細美が帰国子女のため、英語に関しては発音が日本のバンドの中では抜群に良い。でも、個人的には日本語詞の歌のほうが彼の細い声と合っている気がする。

 フロントマンの細美の日記を読めば分かるけど、頑固者かつ理想主義者だ。彼がトラックメーカーなのでバンド自体をコントロールしてきたことは想像に難しくないんだけど、彼の成長や悩みがアルバムに反映されてきたことが、ファンが共鳴したんじゃないか?と思う。自分の納得いかないことは、常に周りに疑問提起するという、近くにいたら、確実に疲れるタイプだ(笑)
 でも、それが「居場所がない」「多数決でいつも納得できない」くすぶった若者たちのガス抜きになったという事実は否定できないのではないか。ロックってのは、「否定」や「反抗」するための道具じゃない。音が鳴っている瞬間は、別世界にトリップ出来る、お祭りを起こせるキッカケになる。そのお祭りの時間の濃度や規模が、バンドの本当の音の強度だ。ライブでは、その場で「編集」は効かないし、録り直しも出来ない。一度限りの「瞬間」の集合体だ。
 エルレガーデンの一番の魅力は、ライブにある。一度でもワンマンライブに参加した人なら分かるけど、半端無く盛り上がる。しかも、ペットボトルが上空を回ってきてみんなで回し飲みしているような光景や、会場内でその場にいる人たちと手を繋いで円になって盛り上がっている光景が見られる。……こんな平和なロックライブなんて日本だとエルレぐらいじゃないかな?最近の若者が分からないとか、つまらない定型句を言ってるオッサンは、とりあえず一度見ればいいと思う(笑)
スコアには残らない、ロックの快楽律を知っているバンドだ。

「積み重ねた思い出とか音を立てて崩れたって、僕らはまた今日を記憶に変えいける」(♯13「虹」)
「綺麗なものを見つけたから、また見えなくなる前に」(♯9「スターフィッシュ」)
「遠回りするたびに見えてきたことがあって 早く着くことが僕には全てに思えなかった」(♯5「ジターバグ」)

エルレガーデンってロックバンドがある。アルバムは六枚出てるけど、どれもいまいちでオススメできない。そこに、本当の「彼らは、いない」から。ライブの予習用になら、買ってもいいと思うね♪

ベストトラック:♯5「ジターバグ」

オススメ度:★★★★


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Modest Mouse『 We Were Dead Before the Ship Even Sank 』
 モデスト•マウスの2007年発表の「We Were Dead Before the Ship Even Sank」(邦題「生命の大航海」)。このアルバムの発売前に、元スミスのジョニー・マーが加入したことで話題になった。ビルボードで一位になったことも、話題作りに拍車をかけたが、元スミスののモリッシーが少し前に復活したことから、ちょうどジョニー・マーに脚光が集まっていた事もあるだろう。で、イギリスのメディアは「ジョニー・マーの新バンドが~」って冠でタイトル付けてて、流石にその表現はないだろう?と(苦笑)
 モデスト•マウス自体は1993年に結成され、売れない不遇の時期も長かったが、前作「Good News for People Who Love Bad News」(2004年発表)で、本国アメリカでは、ミリオンアーティストの仲間入りをしている。USインディーシーンの雄なのである。フロントマンのアイザック•ブロックが書く歌詞は文学性とアイロニーに満ち溢れているし、売れても労働者階級としての姿勢が全くブレないなど、独自のスタンスを貫き、その他のバンドからも信頼やリスペクトを集めている。なので、ジョニー・マーの加入がなくても、ミリオンクラスのヒットを飛ばしたと考えるほうが正しい。「ジョニー・マー的なギターが欲しかったので~」という逸話から、本人に直接声かけてOKとっちゃうのも、アイザックぐらいだと思うが(笑)
 そろそろ、アルバムの中身のほうに移ろう。いや、これは聴くのが疲れるぐらい、パワフルな一枚だ!!「船が沈没する前から、俺たちはもう死んでいた」ってタイトル通り(邦題はヒドいと思うw)、寓話に結びつけて現代風刺が強くて、モデスト•マウスらしい、新作になっています。流されていく人生、悩みや悲しみを受け入れて行くことの重要性、引き受けて行く責任などなど。まあ、一言でまとめちゃうと、色んなことが起きるけど、「感じる」ことを忘れるなってことでしょうね。逆説的に、何も「感じ」なくなって生きている人がいることを非難している、みたいです。
 音的には、アイザックが相変わらず怒っているかのような歌い方とジョニー・マーの空間的なギターがガッツリ組んで戦っています。一番目立つのは、♯2「Dashboard」のいかにも、ジョニー・マーっぽいリフの応酬でしょうか。アイザックも全く引かない感じが素敵です。♯4、5、10、13などもギターが斬り込んでくる、心躍るような瞬間の連続です。それにつられて、リズム隊も強固になった感じ♪完全に、前作のアルバムを過去のアルバムにもっていってしまった感が、このアルバムにはあります。
 今まで冴えない感じだった、ジョニー・マーがアイザック•ブロックの才能に触発されて、覚醒したような……ジョニー・マーが影響を与えているってより、モデスト•マウスが飲み込んでしまったて言ったほうが正しいように思う。にしても、モデスト•マウスみたいな捻れた感じのロックが一位になってしまうアメリカの市場って凄いですね!!日本でこの手のバンドが一位になることは、まず無理だろうからなぁ;
 最後に、アルバムのジャケット裏中央に「WE WERE LUCKY.」って書いてあって吹いた!「船が沈没する前から、俺たちはもう死んでいた」タイトルへの次の句ですね。嵐が来ても、逃げ出さない、流されても生きる決意、アイロニーを突き詰めたゆえのポジティブさ、恐れ入りました(笑)

ベストトラック:♯2「Dashboard」
http://jp.youtube.com/watch?v=erc40wCxRZo

オススメ度:★★★★☆


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SPARTA LOCALS『 Leecher 』
 スパルタローカルズ、1年3ヶ月ぶりのニュー・アルバム「Leecher」。新ドラマーとなり、初めての音源であり、DAIZAWA移籍第一弾でもあり、バンド自体も気合いが入っているだろうことが予想出来る。前作の「まぼろしFOREVER」がミドルテンポの曲が多く、スパルタも結成から十年近いから、そろそろ大人になってしまったかー(笑)などと勝手な感想を持っていたが、今回のミニアルバムは、そんな感想と軽く裏切ってくれました!!

 スパルタローカルズって結成から、10年目になるんだけど、まるで新人バンドのような若い音でザクザク斬り込んできます♪残響レコードの重鎮が関わっているわけで、全体的にラフな録音になってまるで違った印象。
 新ドラマーが作曲に関わっているのも大きいかもしれないが、結果的にそれが音を新生させている。さらに四つ打ち系のサウンドも取り込み、踊れるニュー・ウェイヴ系に近づいた感じがある。曲は、「Good News」以外が攻撃的で、今のバンドの攻撃モードを象徴しているようだ。8曲で31分も潔いし、聴いているとあっという間だ。また、歌詞はセックスの匂いのする表現が多くなり、より色っぽく、フロントマンの阿部コウセイ自身が一皮剥けた感じがする。10年目でこの音源をドロップ出来ちゃうって、カッコいいバンドだと思う。

ベストトラック:♯5「Good News」


オススメ度:★★★☆


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フルカワミキ『 Bondage Heart 』
 フルカワミキの2008年発表の2ndアルバム「Bondage Heart 」。フルカワミキと言えば元スーパーカーという肩書きがついてまわる訳だが、このアルバムを聴いて、確実に突き抜けた!!と思った。

 相変わらず、大衆受けするポップスであるということは外さずにしっかり自分のカラーを出して勝負している。♯1「Candy Girl」の浮遊感、カラフルなポップセンス♪、これぞ、フルカワミキと言った感じではないだろうか。
 元スーパーカーのナカコーも五曲ほど曲を提供し、ギターやシンセで暴れているんだけど、彼女が作った曲のほうが耳に残る曲が多い。ギター弾きでない自由な発想と無音部分を作る感覚が優れている。音数自体は少ないはずなのに、音像になった時に独特の浮遊感や空気感が漂う。今回のアルバムでもシューゲイザーっぽい曲や意図的にノイズを増やしている曲も多いんだけど、この人の声は電子音やギターノイズの中に埋まらないのに、透明感があって映えるのだ。♯1、3、13などオススメ♪
 関係ないけど、元ジュディマリのYUKIがバンドを解散して、アルバムを初めてリリースした時も、驚くほどパワフルでポテンシャルあって、自分の中でフルカワミキの今回のアルバムの初聴の印象がなぜか似ている。いつもポップなんだけど、下世話な感じになるギリギリで立ち止まっるし、バランスも良いから、もっと売れても、良いアーティストだと思う。

ベストトラック:♯1「Candy Girl」


オススメ度:★★★★


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テーマ:女性アーティスト - ジャンル:音楽




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