元スウェードのフロントマン、ブレット•アンダーソンの2009年発表のソロになってからの3rdアルバム「Slow Attack」。
ブライアン•イーノとの仕事で知られているレオ•エイブラハムズをプロデューサー、共同制作者として招いて作られました。前作「Wilderness」はピアノとチェロのブレットのボーカルのみで成立させるという彼自身を限界まで削ぎ落として作られたある意味、マッチョなアルバムでしたが、本作「Slow Attack」は、弦楽器や管楽器など入っていて、かなりゴージャスになっています。サウンドトラックを意識したとインタビューで答えていた通りの感じです。彼の声も幾分穏やかに響き、歌詞はより抽象的な詩になっています。前作までがロックスターでなく、彼個人の物語的な側面が強かったのが、より世界に開かれた感があります。多少、肩の力が良い意味で抜けたのかな。 ただ、相変わらず、ギターロックからは意識的に距離を置いている音作りです。スウェードというバンドを通してブリットポップブームのキッカケを作ったのだから、ギターロックを今更避ける必要は無いのにと聴いていて思ってしまいました。本作は、管楽器を中心にしたアコースティックな音なんだけど、そこにブレットの艶やかなファルセットが乗るとなんだかゴージャスな雰囲気になるのが不思議です。声が風景を作っています。でも、スウェードの初期から聴いてきた立場から言えば、もっと毒のあるロックを展開して欲しいなーと。でも、ソロになってからは、一番完成度の高いアルバムなので、オススメです。
ベストトラック:♯3「The Hunted」
オススメ度:★★★★
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